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商品撮影の準備

プロに任せる商品撮影とは

自社で商品写真を撮るための準備を確認しよう

初めてネットショップ開業で商品撮影をスタジオに依頼する場合に、「撮影すべき自社の商品数が把握できていない」ケースがあったり、「カラーバリエーションの主力の商品色が漠然」としていたり、これらは外注撮影をどうやって依頼したらいいのか迷走するショップの典型的な例です。
本来、ネットショップ運営者は「商品をどう消費者に伝えるか」を常に意識していたいものです。

このページは単に「自社で完結できる写真撮影をする」ということではなく、商品撮影(ブツ撮り)を経験することで、自社が扱う商品への関心と再発見に繋げて頂きたいと考えます。
弊社の場合はモデルを使用した商品撮影がメインとなるのですが、いわゆる「商品単体撮り」の平置き・トルソー撮影の問い合わせも少なくありません。
そうした中で、もしもお客様自身で安価に撮影ができてしまえば、スタジオに依頼する商品撮影の予算は大幅に削減できるのではないか?と感じたのです。

サービス提供側がこのような提案をする事に対しては少し違和感を感じるかもしれませんが、開店間もないショップにとって撮影費用は軌道に乗るまでは少なからず負担になってしまうものです。 弊社の場合はアパレルモデルによる商品撮影がメインですので、このページを参考にして頂き、まずは自社での物撮りから始めてみて、軌道に乗った時にでもご利用頂ければ幸いです。

とはいえ、撮影環境を整えるためにはそれなりの費用がかかる・・撮影技術がない・・・という不安はあるかと思いますが、カメラをお持ちであれば、2万円前後でバックやアクセなどの基本的な撮影環境は手に入れることが可能です。
確かに業者に依頼すれば写真は綺麗に仕上がりますが、全てを業者に任せにせず、「自社で行なう商品」、「スタジオ出しするモノ」を明確にして、出費を避けることは必要なことではないでしょうか?

必要な撮影機材をチェックする

商品撮影に必要な機材 上記に示した撮影用品をすべて新調する必要はありません。
カメラは一眼レフタイプがあれば理想ですが、最近のコンパクトデジカメでも「ホワイトバランス」や「ISO感度」などが任意に設定できれば撮影は可能ですのでお持ちのカメラがある場合は「取扱説明書」を一度チェックしてみて下さい。
※三脚は慣れていけば重量のあるものを準備、はじめは安価なものでOKです
商品撮影に使用するライトは業務用のストロボがなくても代用は可能ですが撮影する商品のサイズに合わせて灯数を用意します。(ホームセンターなどで\1,000前後で販売されています) 白色or蛍光灯色のタイプを選びます。
背景紙は撮影したい雰囲気に合わせて購入します。撮影する商品の高さと横幅より余裕のある紙を選びます
上記の中で最も購入をためらうものが「撮影台」だと思います。もし納得いく撮影ができなかったら無駄になる・・・では、手軽にボックス型の撮影台を自作してしまう方法をご紹介します。

自作の撮影ボックス作りにチャレンジ!

撮影ボックスの作り方 図のような工程で商品撮影用のボックスは作れますが上部の面は商品を出し入れするために開閉ができるようにしてください。
また内部に配置する背景紙は折らずに「たゆませた状態」にすれば撮影時に折り目の線が入りません。
トレーシングペーパーの必要性ですが、これは照明を外から当てたときに光を拡散(柔らかく)するためのものですので、撮影する商品の雰囲気に合わせて使います。
仕上げたい写真の照明の当て方がある場合は必要な面のみ切り抜いてください。
また、ボックスの内面は白色に統一することが基本ですので白紙などで覆ってください。
商品撮影時の照明の当て方にセオリーはありませんが、まずは上面に照明を置き、次に側面に配置していき好みの照明効果を目で見て確認します。
照明が強いまたは弱いと感じたときは照明を遠ざけたり近づけたり距離で調整します。

衣類を撮影するための準備

アパレル商品の場合 上記の撮影台を利用した商品撮影はバックやアクセサリーには向いていますが、もう少しサイズのある商材、アパレルでいうとトップスやワンピースなどはどのように撮影しているのか? 平置きでの撮影は、大きな脚立を用意して天井の高い部屋が必要なのでは・・
こういったものは大掛かりなセットが必要だと思われがちですが、次の機材を確認してみてください。
意外と軽度の部材で俯瞰(天井から見下ろした状態の撮影)が可能な場合があります。

俯瞰撮影の方法

俯瞰撮影に必要なもの 天井から垂直に撮影する俯瞰(真上)撮影で、まず考え方を変えて頂きたいのが、「脚立などで真上(天井)から撮らないければダメ」という固定概念を捨てることです。
壁に商品を貼って平行の位置で撮影すれば脚立を利用しなくても、俯瞰撮影と同じ環境が作れます。
当然、重力で落ちてこないように壁に貼り付けるので、服はハンガーに掛けたように形をキープできます!コツを掴めばシワを演出できるて綺麗な形状の商品撮影ができます。
商品を壁に貼り付けるために必要なものが「パーマセルテープ」撮影済みの商品をはがした時にのり跡がキレイなことや、ある程度の強度があるため両面テープの役目として必須となります。
壁に商品をピン止めする場合は、手芸用品などの直径が極細のタイプのものをオススメします。

撮影をキレイに仕上げるには

大きなサイズの商品を撮影する場合にポイントになるのは撮影場所です。
撮影する屋内に窓があり自然光が入るようなら商品横から光が当たるようにすれば風合いを活かした撮影が可能です。
窓などがなく照明を使う場合は商品と照明の間にカーテンのようにトレーシングペーパーを垂らして光を拡散させて行ないます。
こうしたアパレル商材の撮影は準備と手間は少々かかりますが、トルソー(マネキン)があれば貼り付け作業も無く効率は上がります。
本編でお伝えしたいのはあくまでも「自社でも撮影できることはある」ということです。
業者への委託撮影を必要経費として計上できればベストですが、仕入れや運営費など「売るための経費」をどう使っていくかはオープンしたばかりのショップにとっては課題だと考えます。
モデルを使用しない商品単体の商品撮影の費用の相場は1商品4カット¥1,000程度します。
50商品あれば5万円の出費・・最低限の機材があればこういった「ブツ撮り経費」を見直すことも可能です。

商品撮影のライティング