
デジタル一眼レフカメラでの撮影で「ISO感度」という項目があります。
端的に言ってしまえば、「ISO感度の数字を上げると明るく撮れる」のですが、絞りやシャッタースピードで明るさを変えることとはと違います。
もともとISO感度という用語は、ASA感度(アメリカ基準)、DIN感度(ドイツ基準)があり、古いフィルムだとASA「100」とかDIN「21°」とか記載されたものもあります。
ご覧の通り、表記が異なると使う方は「ややこしい」ので、ISO表記に変わりました。
たまにデジタル一眼カメラの取扱い説明書に記載されている「ISO 200/24°相当」とはASA200、DIN24°という意味です。
現在では各社メーカーもDIN表示は省略してISO200とかの表示になっています。

さてさてISO感度ですがフィルムの話でお気付きだと思いますが、本来はフィルムによって光を捉える感度を変えていたわけですが、デジタルになってフィルムから撮影素子(センサー)によって感度を変えるようになり、そのなごりとしてISO感度の設定項目があります(○○相当)というのはフィルムの感度換算の意味です。
このISO感度の設定は、デジタルカメラ初心者の方にとっても非常に役立つ機能です。
理由としては、カメラの設定でつまづく要因上位の「絞りやシャッタースピードの関係」は数字の計算が少々ややこしく、どちらで明るさを調整するか迷う人も多いと思いますが、ISO感度は感覚的に写真の明るさを変えることができます。
例えば、手持ちで「F8・シャッタースピード1/60」・・この設定で撮りたいけど、手ブレが不安な場合はISO感度を上げれば倍のシャッタースピードで撮れることになる。
つまりISO感度とシャッタースピードの関係はISO100から200に上げれば、シャッタースピード1/60→1/125で手持ちで撮れるので計算が単純ですね。
ISO感度は数字を上げ過ぎると画質が粗くなることもあるので、お持ちのカメラのノイズが出ない限界感度を知っておくと良いです。
すごく便利なISO感度ですが、デメリットも当然あり、各カメラには「ISOの常用感度(一番そのカメラで綺麗に撮れる値)」があり、数字が低いほどカメラ性能を活かしたものになります・・と書きたいところですが、最近は常用感度がISO100~16000くらいのものが多く、ドデカく紙に印刷する目的以外での使用であれば気にすることはないかもしれません。
個人的にはISO800くらいまでが、どのカメラでも合格ラインのノイズ感のような気がしますが・・(熱い論争になりそうですねw)
根本的にフィルム時代との大きな違いはデジタルカメラでISO感度を上げることは、電気信号を増幅させていくことですの、その分ノイズも増幅されてノイズが増える点ではどのデジタル一眼カメラでも起こる現象です。