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商品撮影ヒント集

ネットショップをメインに商品撮影に関連する記事を公開中です。
写真のテクニックや代行サービスの現状を理解して頂き、ショップ運営の参考にして頂ければ幸いです。
商品撮影と表現の歴史
普段、何気なく聞いている言葉、写真を扱う仕事をしている弊社にとって「商品撮影」という言葉は、ビジネスと創作の2つの意味がありますが、一体「商品撮影とは何か?」まったりと雑談くらいにお読み下さい。

カメラの誕生と自然光から定常光へ


世の中にカメラという機器が誕生したのは1840年、ざっと計算すると175年程の歴史になるのですが、年数の経過こそあれ現代と何も変わらないのはライティングという考え方です。
そもそも写真は光がなければ撮影ができないため、その昔はもちろん自然光での撮影がメインで、日射しをどうやってコントロールするかが写真撮影の重要なミッションだったようです。
今でも自然光を利用できるハウススタジオの天井ガラス面の大きさや傾斜角度は、「光を読む・描く」という観点から形成されています。
たまに大きなスタジオを訪れると、大きな面で光の質感や量を扱うにはそれなりの規模が必要だと再確認できます。

しかし、撮影の主役となる光が「天候に左右」されるため、撮影ができる条件は限られてしまいます。
こうした条件に左右されないように1808年から電灯として普及していたアーク灯(炭素棒などを使った直流電源)が用いられました。
とはいえ当時の電極部分は非常に小さいものであったので、光を増幅させるには反射鏡などを用いるなど試行錯誤していたようです。
実際のところ撮影として商売をしていたスタジオが実用化したのは1850年代になってからです。
カメラ誕生から十数年で人工光を利用した写真撮影スタジオができていたことを考えると写真がどれほど人々の興味を惹いたのかが分かります。
その後、しばらくは人工的につくられた定常光が撮影のメイン光源となっていったのですが、今でも使われる橙色の「タングステンライト」も機器の形状は違っても光の質感は変わらないと思います。
タングステン光で撮影すると「レトロっぽく感じる」のは、ひょっとしたら無意識にこうした時代を感じているのかもしれませんね。

日本で使われたストロボ光源


昔のストロボ撮影というと、たまに映画のワンシーンでマグネシウム(閃光粉)を使ったものを見たことはないでしょうか?
閃光粉に火を付けてバチバチ燃やして、大きな光を作る・・すごく危険そうな撮影です(笑)
そこまで古くなくてもカメラの横に銀色の円盤みたいなものが付いていて「ジュボ!」という音とともに発火するフラッシュバルブなら見たことがある人もいるかもしれませんね。
とはいえこうした光源は報道写真にはよく使われたようですが、商品撮影に使っていたという文献はなかなか見当たらず、世界的にはどうか不明ですが、日本では1970年代までタングステン光(定常光)による撮影がメインだったようです。
ストロボ光源がファッションや商品撮影で注目され始めたのは、1980年代後半からですので、実用レベルの歴史で考えるとタングステンに比べたら意外と浅いことに驚きます。

商品撮影の表現はまだ未完成


こうした歴史を紐解きながら「商品撮影」という分野に目を向ければ、まだまだ未完成の分野なのかもしれません。
カメラや照明機器はデジタル化が進み、様々な機能で使用者を便利にしていますが、根本的な「光を操る」という写真の原理に立ち返った撮影手法の発見というのは、まだまだこの先に新発見があると思います。

十数年前の話ですが、私が初めてストロボを買って撮影をはじめた頃、確かに「撮影のいろは」を本で学ぼうとしました。
撮影環境からライトの位置や角度、設定値を真似して撮ってみた結果、「本に出てる写真」しか撮れませんでした。
その後、そのような教則本は捨てて、好き勝手に予想して照明を自分なりに組んでみると「面白い写真」というか自分好みの写真が撮れました。
もちろん大失敗は何度もありますが、「表現は理屈ではありません」(笑)
商品撮影のテクニック的なことを活字や動画に求めて学ぶことは勉強熱心とも捉えられますが、歴史が語る未完成な部分を学ぶこと自体、ナンセンスなのかもしれません。

写真を上手く撮れるようになる必要はまったくありません。
自分がニンマリできる写真を撮っていくことが表現としては正解なのです。
ネット分野の商品撮影の表現がこの先どのように変化していくのか?それはカメラを持って撮影する人の心1つです。
同業者の皆様は安い写真を撮らず、高く売れる写真を撮り続けることを目指す方が、歴史に恥じない表現者になる近道なのだと感じます。
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