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商品撮影のヒント集

いまネット上に存在する商品撮影のサービス会社には低価格と高品質!?を掲げた撮影をアピールする傾向が強くなっていますが、弊社に寄せられるご相談の多くが他社の撮影の撮り直しを希望しているものです。

デジタル一眼レフカメラの普及によって商品撮影を低価格で行なう業者が増えた一方で、本当の意味で品質の良い写真の仕上がりを期待できる会社が少なくなっていることも事実です。
このページでは「商品撮影のヒント集」と題して、撮影者とサイト制作者の立場の両方の視点から業者に依頼する前に知っておくべき商品撮影に関する知識などを公開していきます。

商品撮影の照明効果を知る
商品撮影のライティングについては、弊社の固定ページでの >> ライティングについてでも説明していますが、何やら難しそう・・・と思われがちですが、写真撮影の基本的な照明の考え方はどこのスタジオも同じです。
ですが、アレンジによって撮影スタジオやカメラマンの個性が出やすい部分なので難しいと感じるかもしれません。
ましてや商品撮影を依頼するときに、撮影照明の指示を出すことは一般の方には困ってしまう部分です。

そうした撮影照明について難しくならないようにザックリ版の照明効果の基本を考えたいと思います。
小難しいことは除外して撮影スタジオにライティングを指示する時は「シャープ」か「マット」かで伝えるといいでしょう。
通常「シャープな照明」と伝えれば照明は固い(絞まった)表現となる光源や機材を使います。
逆に「マットな照明」と伝えれば柔らかい光源や機材を選択するのがセオリーです。

こうした考えを前提に「やや硬い光」と「柔らかい光」で撮影した写真を見ながら説明します。
ソフトボックスを使ってる段階で柔らかい光では?とツッコミがきそうですが、集光性・指向性を前提に右と比べて硬い光とします。
照明の使い方の違い
両者はほぼ同じ角度から光を当てていますが、使う機材によってモデルの印象も影の質感も変わることが分かると思います。
顔や素材の凹凸が出やすいのは左側の写真で印象としてはシャープになります。
逆に右側は3mほどの紗幕を通して光の面が非常に大きいため、柔らかく(マット)なります。

どちらの照明が正解というわけではなく、商材やイメージによって切り替えることができると考えてください。
こうした照明効果の演出で消費者に与えるイメージは大きく変わる可能性があるので注意したいものです。

商品撮影において「綺麗な写真」は、クライアントの希望にどういう機材や照明効果でアプローチしたかで、伝える写真効果は変わります。
単純に毎回同じ撮影照明だけで商品写真を並べるのではなく、こうした照明による見え方の違いを利用して、ライバル他社との差別化を図っても良いかもしれません。
実際にあった事例として今までは「背景白飛ばし」の照明で行なっていた写真を、陰影を重視した撮影照明に変えるとアクセス数が変わる!という報告も受けています。
ネットショップで販売している商品が売れ残ってしまった原因は、もしかしたら撮影の段階でのアプローチ方法が消費者に届きにくかったのかもしれません。

販売を目的とした撮影ですので、スタジオと相談してベストな撮影照明は何かを探してみることをオススメします。
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モデル商品撮影を考える
モデルを使った商品撮影において「前・両サイド・背面(バック)」は定番の撮影指示ポーズとなっていますが、他社で撮られた写真を見て欲しいと相談があったモデル写真を見て、少し笑ってしまった(失礼)・・
すべての型番で決まったポーズになっている点は譲歩したとして、問題は両サイドのモデル写真です。
クライアントは、「商品が見えるように、前・サイド・背面」は必ず撮って欲しいと指示したようですが、よく言えば言葉通り、悪く言えばノーアレンジw
モデルさんが真横に向いてしまって棒のようになっている・・
違和感を感じたのでスタジオ側に問い合わせると「指示の通りだと思いますが・・・」との返答。

では、アパレル商材のモデル写真のサイドカットの事例を見てみましょう。
くれぐれもサンプル写真はNG例としてわざと真横の写真を使っていますので悪しからず。
モデル撮影のサイドカット例
いかがでしょう?
同じサイドカットでの撮影ですが、どちらが自然でしょうか?
左の写真は「棒状になってしまっている例」、右側は服の全体の形状はある程度残した状態で、商品のサイド側も見えるようになっています。
左右の写真で違うのはモデルの足のつま先の向きだけで、現場が気をつければすぐに改善できます。

モデルの商品撮影では「立ち位置」は決められている場合がほとんどで、決められた範囲内で商品を多角的に見せるにはポージングでいう「脚さばき」が重要になります。
シャッターを切るごとに「次は右斜め!、次はこっち・・」などと眠たくなるような撮り方を弊社の場合は行なっていません。
つまり掲載モデルはある程度のレベルの動作ができなければすぐにアパレルモデルとしてのスタートラインには立たせません。

なぜこうした厳しい基準を設けるかというと、マネキンやトルソーではできない部分を人間が表現することが大事だからです。
決まったポジションやポーズで「前・横・後ろ」を撮るのであれば、わざわざ高いモデル料金を払わなくても十分伝える商品写真をトルソーで撮影可能です。

商品撮影をする側も人物で撮る意味、トルソーで撮る意味を理解していれば、上記のような事例は出てこないハズです。
スタジオが公開するモデルのキャリアや肩書きは撮ってみないと本当の実力は分からないので、是非サンプル撮影で真価を見極める作業はするべきです。
非難覚悟で書かせて頂くと、決まったポーズだけの撮影なら、超激安価格での対応も簡単だということです。

モデル着用写真に何を求めるかはクライアント次第ですが、素人でもできるモデル写真で、果たして売上げに繋げることができるのでしょうか?
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撮影には色温度が大事
このカテゴリーで「ホワイトバランスは撮影にとって重要です」と記載しましたが、今回は色温度(WB)を曖昧にして撮影するとどのような色の変化が出てくるのかを見ていきます。
商品撮影において、「適正な色(見たままの色再現)」というのは前提としてあり、写真撮影を始めた人が一番迷走する部分が「ホワイトバランス(色温度)」です。
理由としてはカメラ設定でオートもしくは標準で入っている「シーン選択」で撮り進めてしまって、後でPC上で調整しようと思ってもリアルタイムで見ていた色の再現ができない(思い出せない)状態になってしまいます。

先述したカラーチェックツールを利用するのも良いですが、面倒だ&値段が高い!という人には2000円程度で購入できるグレーカードをオススメします。
作業は簡単でカメラのホワイトバランス設定でプリセットを選び、撮影箇所でグレーカードをパシャと撮影するだけです。

ホワイトバランスと聞くと「色の白いものを写せばOK!」と考える人もいますが、微妙に言葉の意味が違います。
「光が当たっている環境で写っている白を正しく白とする設定」がホワイトバランスでカメラに認識させるのは18%グレーがホワイトだと考えて下さい。
なぜ18%グレーを写すのかを論じると長くなるので割愛させて頂きます(笑)

早速、18%グレーで色温度を設定した画像と暖色・寒色になってしまった写真の違いを見てみましょう。
色温度の違いサンプル写真
1番左側は適正の色温度ですが、右側の2枚は基準色から比べると大きく色が変わってしまっています。
色温度がおかしい状態でパソコンで補正処理で各所を触っていくと、基準色が何だが分からなくなり迷走する結果になりますので、デジタルカメラで撮影をする時は必ずホワイトバランス(色温度)を取って基準色を決めておくべきです。
「RAW現像だから後からどうにでもなる!」という記事を多く見ますが、その場しのぎの対応ではなく、キチンとした色を把握するクセをつけることが上達する近道です。

また18%グレーを使ってもカメラ機種やカメラ側が色彩良く写そうとする機能などは、極端な脚色を招く場合もあるので、個々のカメラのクセを把握することも大事です。
そうしたカメラ側のクセが分からない場合は「ノーマル」・「スタンダード」などの設定でしばらく撮ってみる(詳しくは個々の取扱説明書を参考に)

万が一撮影環境(光の当たり方や量)が変化する場合は、18%グレーのカードを被写体と共に撮っておくと、後からPhotoshopのスポイトツールなどを使って適正温度を抽出することもできます。

18%グレーカード
購入は「銀一グレーカード」で検索すると出てきますよ。

見たままの色を再現するには基準色(現場の色)をしっかり把握することで、脚色加工などの質感も随分変わります。
そのまま出す場合も、加工する場合も商品撮影で大事なことは色温度と覚えておきましょう!
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露出とトーンカーブの写真の違い
商品ページを自社で制作している時に、「納められた写真をもう少し明るくしたい場合」に、「露出補正」を選択してしまうケースは多いと思います。
露出補正という言葉はよく聞くキーワードですので、「撮影された写真を明るくするには露出だ!」と思いがちですが、実際、私は商品撮影を行なった写真に対して「露出補正」をかけるケースはほぼ無いです。
というのも、撮影現場では「露出計」を使って「今使っている光量で適正な明るさを常時計測」しています。
撮影した写真を後から「露出を上げ下げするケース」は作為的に暗め、または明るめに撮影をした写真に対して微調整をするために露出補正は使います。

では画像を調整する場合、どこをいじっているかといえば「トーンカーブ」を触ります。(色補正の目的ではなく)
トーンカーブでの補正は、「露出部分の補正もできますし、露出設定ではできない箇所の調整もできます」
言葉がややこしくなってしまいましたが、付け加えると露出補正は写真全体の明暗を変えてしまうのに対して、トーンカーブは部分的に明暗を調整することができます。

では実際にどのような違いが出るのか写真を見ていきましょう。
元画像
こちらは納品したそのままの画像とします。
ちなみに右側の赤色になっている部分は白く抜くことができる範囲です。
・・これについてはまた別の機会に詳しくご説明します。

話を戻してw、次は露出補正で写真を2段階で明るくした場合の写真です。
露出補正を行なった写真
いかがでしょうか?
写真全体が明るくなっていくので、上げ過ぎると肌も髪もオフホワイトのニットも明るくなり過ぎています。
例えば消費者の方のモニター(画面の明度)設定が明るめになっていたら、ほとんど白オバケになってしまうこともあるので、露出設定を触ることは注意が必要です。

では次にトーンカーブを使った写真補正を見ていきましょう。
トーンカーブで補正を行なった写真
左側の写真は髪の色(暗部)は触らず、白色に属する部分を少し明るくしました。
右側は髪色などの暗部+白色に属する部分をさらに強調してハイキー気味に仕上げています。
でも、露出をグンと上げた時のように変な明るさは出てきません。

このように撮影写真をイメージ通り補正するための第一歩が「トーンカーブ」の設定です。
使い方も比較的簡単ですので画像補正ソフトをお持ちの場合は、あれこれ触ってみて感覚を養うと補正スキルは習得できますよ。
余談ですが「露出補正」は色に影響を与えるのではなく、あくまでも「明るさ」を濃く、薄くするイメージでいましょう。
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スマホで商品写真を撮る
写真品質(良し悪し)というのは、「見る人の主観による」ことが大きく、撮影サービス側が「弊社はハイクオリティーな写真」だと謳うこと自体、一般消費者のことを無視したカメラマンのエゴでしかない。
少し厳しい言い方ですが、個人的には写真に対して深い知識がないお客様に「いいねー」と納めた写真を褒めて頂くと嬉しくなる気持ちは、何年経っても変わらない。
撮影を代行することは「上から目線で写真を撮るのではなく、撮らせて頂ける喜びを持って対応すれば人には伝わる」これは写真が上達するコツです(笑)

話は逸れましたが、今回は高級カメラやレンズだのってメカニカルな話は抜きにして、撮影スタジオで照明だけをある程度考慮して、「商品写真をスマートフォンで撮ってみよう」という無謀!?なチャレンジ企画です。
誤解の無いように触れておきますが、「スマートフォンで商品撮影をしよう!」と勧めているわけではなく(笑)、スマホで撮った写真で品質はどれくらい悪いのか?を感じてもらう企画です。

では早速、スマホで撮った商品写真を見ていただきましょう。
スマホで撮ったサンプル
スマホは「iphone 5s」の内臓カメラで撮って、Photoshopで軽く調整しただけです。
今、頼んでいる撮影スタジオさんの「物撮り写真」と比べていかがですか?
まさかとは思いますが、この写真より劣っている場合は、スタジオを見直しましょう(笑)

ではプロの目からこの写真にダメだしをするならば、

・靴底面の文字が反射してしまっている
・サイド写真のアングルをもう少し下げて水平にするべき
・ポイント部分の強調加減をもう少し・・
などなど・・

あれこれとツッコミを入れたい箇所はございます。

しかし、考えてみてください。
商品写真はだれが見る写真なのか???

冒頭で書いた「スマホで撮った写真で品質はどれくらい悪いのか?」の悪い点はすべてライティングによるところです。
カメラとかレンズとか照明機材だとか・・機械的なことは関係なく、「見え方・撮り方だけ」の問題です。

商品撮影サービスを行なう業者が写真品質に対しての認識が消費者とズレてしまう点は「プロレベルへのおごり」です。
一般消費者に向けての商品写真は伝えることが重要で、キレイすぎる写真は、「実際の商品はこんないいはず無いよね~」という疑念を抱かせて逆効果になる場合だってあります。
何もかもプロに任せれば良いということではなく、ネットショップの担当者さんでも案外撮れてしまうのが「物撮り」です。

綺麗な写真という考えは、写真を見てもらう対象によって価値判断が変化することも感じてもらえればと思います。
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