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商品撮影のヒント集

いまネット上に存在する商品撮影のサービス会社には低価格と高品質!?を掲げた撮影をアピールする傾向が強くなっていますが、弊社に寄せられるご相談の多くが他社の撮影の撮り直しを希望しているものです。

デジタル一眼レフカメラの普及によって商品撮影を低価格で行なう業者が増えた一方で、本当の意味で品質の良い写真の仕上がりを期待できる会社が少なくなっていることも事実です。
このページでは「商品撮影のヒント集」と題して、撮影者とサイト制作者の立場の両方の視点から業者に依頼する前に知っておくべき商品撮影に関する知識などを公開していきます。

ボケ味のある写真・・というと写真の表現としてよく使われる言葉ですがこうした写真の雰囲気を決める要素は「被写界深度(ひしゃかいしんど)」で、商品のイメージ撮影においてカメラマンの個性が出る部分です。
では被写界深度とは何かというと「ピントの合っている距離の範囲」のことを指します。

少し分かりづらいので被写界深度については次の写真を見ていただくと分かりやすいと思います。
被写界深度のサンプル写真
左側の写真はピントが全体的に合っているのに対して、右側はピントがあっている範囲は一部分です。
こうしてピントが合っている範囲が狭くなれば写真の中で「ボケた部分」が多くなり、逆にピントの合っている範囲が大きくなると「ハッキリした部分」が大きくなります。

こうした原理を利用してカメラマンはイメージ性のある商品撮影を行う場合、レンズやF値などを考慮して被写界深度をコントロールしています。

では「人物撮影の被写界深度はどう考えたらいいのか?」

基本的な原理は同じですので、人物(商品)全体をしっかり写したいので「被写界深度は深く(F値を高く)」すると考えがちですが、被写界深度を理解する上で重要なのは「ピントの合っている距離の範囲」です。
そもそも白背景ペーパーを使うのであれば、人物と背景との距離があっても関係ないのですが、壁紙などを背景にした場合、主役をしっかり写したいことばかりに気を取られて被写界深度を深くすれば人物も背景もクッキリ写ってしまい「趣のあるボケ味」は無くなっていきます。
ここで考えるのが「ピントの合っている距離の範囲」なので、ボケ味を活かした写真を撮るなら人物はハッキリ!、背景はボケる!被写界深度を探すことになります。
どこまで「背景をボカすか?」が「個性」となります。

カメラの設定にはこうした被写界深度を簡単にコントールできるように「絞り優先モード」がありますので、実際に撮影してみて被写界深度による「ボケ感の違い」を感じながら写真の仕上がりを楽しむこともできます。

商品撮影においての被写界深度の調整は「商品を引き出して余分なものはボカしていく効果」があるので、パッと商品写真を見たときに「主役はコレ!」と伝える効果を出したい時に非常に役立ちます。
こうした被写界深度の効果は使用するレンズによっても変わりますが、もし同じ絞り(F値)で被写界深度だけを変えたいのであれば、主役と背景との距離を大きく(離す)してボケ具合を調整することもできます。

よくボケ味だけを追求するあまりカメラの設定をコロコロ変える人もいますが、屋外などで人物撮影をする場合は、「背景との距離感」を意識するだけで雰囲気の違う撮影ができますので、被写界深度の前提は「ピントの合っている距離の範囲」だと考えましょう。
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商品撮影でのオプションの意味
アクセサリーなどの商品撮影の場合、業者さんによっては難度が上がる撮影ということで、「オプション料金」が発生するケースがあるというのはご存知の方も多いと思いますが、こうした「難度が上がる撮影」と言われてもほとんどの方が「何か特殊なことをしているのだろう・・」くらいの感覚でスタジオ側に言われるがまま納得してしまっている場合もあるので注意が必要です。

先日、某撮影業者さんで撮っているショップから、「ジュエリーを主にモデル撮影しているのだが安くならないか?」と相談を受けました。
詳しく内容とデータを確認してみると、費用に見合わない料金設定でこのショップが不審に思うのも納得できるものでした。
当然この業者さんも「オプション料金」として光沢物の特殊な撮影なので・・ということだそうですが、私が見る限り「何を理由に撮影難度が上がったのか分からない・・」
照明のセッティングとしてはモデル後方からアンブレラで逆光を作って撮っただけで、ジュエリーに向けての何の撮影上の工夫も無い・・
こうした事例で気を付けなければならないのは、照明によって陰影を作ったからといって「撮影難度があがっている」こことイコールではないという点です。

商品撮影において難度が上がるということは、その商品(光沢物)が活きるベターなライティングに追い込むことです。
ジュエリーの場合でいえば「逆光で爽やかにはなるが、モデル前面に付けるネックレスなどの輝きは逆光では不利に働くことがある」これをスタジオ側が理解すべきです。
下の写真を見ていただきましょう。
これは弊社でおまけとして撮ったイメージ写真です(笑)・・無料です。
ジュエリー撮影サンプル
照明の設定としてはモデル側面からボックスライトを当ててレフで調整しただけですので「何も特別なことはしていません」なのでおまけのカットです。
本撮影は別に人物大のボックスを使って映り込みなどを徹底的に排除しています。(設定は企業秘密です)

「ワンランク上の撮影」称してオプション対応にしているものには「単純なライティング」の場合もあります。
ストロボ配置の移動料金としてオプション費用が発生するなんてことはあり得ないことですし、写真に詳しくないお客様を欺くような撮影を行なうスタジオには注意してください。

イメージ写真のサンプル見て「モデルの影の輪郭がハッキリしている」画像しかなく、ハイクオリティーと謳っている場合は、ほとんどが簡単にできるライティングだと考えてください。
光沢物の商品撮影はそんなに単純ではありません。

ブライダル系のジュエリーを専門に撮っている優良な業者さんであれば、1カット¥5,000出しても安いと思えるくらい手間と時間を掛けています。
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撮影キットの作り方
雑貨などの小物のブツ撮りを自社で簡単に済ませたいという人も多いかと思いますが、既製品の撮影キットは本格的なものを購入しようと思うと高価になります。
1回きりしか使わない・・、キチンとした商品撮影はプロに頼むし・・など頻度や高精度にこだわらないなら、簡易的な撮影キットはワンコインで作れますw
とはいえ今回ご紹介する方法は、使い捨て感覚&参考程度にお読み下さいネ。
スタンドライトとスマホがある人はちょっと変わった写真が撮れるかもしれません・・

では、お手軽な撮影キットの作り方をご紹介します。
準備するもの
まず準備するものは、クリアファイル(乳白系のもの)を3つ、大き目の紙(ホワイト模造紙など)1枚、そして透明テープ・・これだけです。
撮影キット作成方法1
手順1:ABのファイルを繋ぎ合わせて土台を作ります。
撮影キット作成方法2
手順2:CのファイルはABで作った天板にするのですが、ファイルの特性でクセがあるので、ハサミで切ってA4の大きさに2枚に分解します。
分解した2枚を再びテープで繋いである程度水平な1枚の天板にします。
撮影キット作成方法3
手順3:出来上がったABの土台とCの天板を組み合わせて、最後にホワイトペーパーを奥から垂らすように貼り付けます。
これで出来上がりです。

あとは、被写体(商品)を中央に置いて、スタンドライトで照明を当てて目視で「いい感じ」になるように照明を調整します。
※光が強かったり、直線的な場合は、トレーシングペーパーを土台に貼って光を柔らかくしても良いでしょう。

自社で撮影キットを常駐させて頻繁に撮影を行なうケースで無ければ、こうしたブツ撮り用の撮影キットは原理を知ってしまえば、既製品を買わなくても済む場合が多いです。
高価な機材を買ったから「綺麗な写真」が取れる方程式ではなく、綺麗に撮れる原理を知ることで撮影は成功すると理解して下さい。
既製品の撮影キットを使ったサンプル写真も微妙な写真が存在していたりするので、高い撮影キットを買う前に自作してみて、さらに良い写真を撮りたい場合は購入を検討するのも良いのかもしれませんね。

尚、今回ご紹介した部材はあくまでも1例ですので、もっとしっかりした土台を作りたい場合は、市販されているポールラックの骨組みを利用したり、白いダンボールを使って照明が当たる部分を切り抜く方法など、部材もサイズ調整もいくらでも応用は効きます。

つまり天井、左右、正面から光を当てることができるボックスを作ることができれば、撮影キットになるということです。
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ネットショップの活用例
商品撮影を依頼するネットショップは、消費者へ「伝える写真」を主眼にあれこれと思案していますが、最近ふと疑問に思うことがあります。

「なぜプロの写真だけで商品を伝えようとしているのか?」

商品撮影を頼んでるんだから綺麗な写真が必要なのはわかりますが、「プロにはできなくて、プロよりリアルに消費者に伝える事ができるページ・・」こんなことを考えたことはありませんか?
楽天やYahooショッピングのネットショップを見ていると、たまに商品ページの下部に「スタッフが着てみました」など商品への補足説明として書き込みを行なっているショップを目にした時に、「もっと活用すればいいのに・・」と感じました。
補足として「Aさん身長156cmが着てみたらこんな感じ」と説明があるだけベターですが、「活字だけではリアル感が無い」ことや「商品ページに書いてしまっているのでコンテンツとしては1ページ」で終了してしまっているのです。
これでは個別の商品ページを見た人しか情報が見れませんし、写真がなければ身長や体型が書かれていても、いまいちリアル感に欠けます。

ネットでは「そのサイト(ネットショップ)の滞在時間」というものがあります。
実店舗で例えるなら「お客さんが入店→商品を見る→退店するまでの時間」、当然ですが少しでも長い時間、店内に居てもらうことで商品を多く見てもらえるし、説明もできます。
多くのネットショップで残念な点は、商品だけにしか興味を惹くコンテンツが無く、これでは「滞在時間」が少なくなるのは当然です。
では、話を戻して「プロの写真にはできないこと」ですが、私がネットショップ運営者ならプロへの商品撮影は通常の商品販売ページで使って、「スタッフ着用レポートとして特集ページ」としてスマホなどで撮ったスナップ写真などを掲載した新たなコンテンツを追加します。

商品特集ページ構成例
内容としては、フェイスブックなどのSNSの「雑記」のような記事イメージを保ちつつ、販売目的のコンテンツであるように考慮します。
例えば「売れ筋のカラーやこだわっている点やコーディネート案など」商品に対する思い入れを綴れば、リアル感が増して消費者との距離を縮めることができないでしょうか?
消費者側から見ても「この品番の商品はオススメなんだ!」とすぐに理解できるでしょうし、「読む商品紹介ページ」ができることで滞在時間を増えるでしょう。

実店舗で行なうような接客を「ページ化」することがポイントです。
プロが行なう商品撮影は基準となる商品画像としては役立ちますが、店側のリアルな声の代弁者にはならないケースもあります。
販売に至る消費者行動には「買いたい動機と後押し」が必要ですので、どちらかが欠けていても売上げは向上しません。
海外でのアパレルバイヤーがTumblr(タンブラー)などのSNS発信に注目が集まっているのも商品を紹介している人の説得力です。
流れ作業でネットショップを構成するのではなく、実店舗に招き入れるように自社のショップページを考えれば自然と見えてくる集客術はあるものです。
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Web用の画像解像度の勘違い
写真や画像に関する用語でよく耳にする「画像解像度」、カタログなどの紙媒体での写真を依頼する場合に「解像度は350dpiでいいですか?」と聞かれた人もいるのではないでしょうか?
商品撮影を行なっているスタジオも「web用の解像度72dpi、印刷用350dpi」などの表記がされています。

何となく画像解像度は高い方が綺麗!、引き伸ばしたり(拡大)した場合は、画像解像度がないとダメ!・・
こんな言葉の使い方してませんでしょうか?
では実際にWeb用に使う際に、画像解像度の違いが出るのか検証してみましょう。
dpiを変えた画像解像度の違い
まずは、全く同じ画像を72dpi、350dpiで書き出してあります。
比較してみても何の違いもありません。

では、写真の1箇所をグンと拡大したら画像解像度の違いで、「ぼやけ方」に違いが絶対出るハズ!!
拡大した時の画像解像度の違い
いかがでしょう?まったく変化がありませんよね(笑)
ではなぜ、web用と印刷用とで解像度の区別が必要なのでしょうか?

難しい解説は抜きにしますが、もともとweb用と印刷用では解像度の認識が違うと理解して下さい。
webは(dot by dot)ドットバイドット、印刷はdots per inch(ドットパーインチ)・・ややこしいですねw

簡単に説明するとWebの場合は「画像のサイズしかみていない」と考えちゃってOK!
ですので、上記検証画像のように解像度が高い、低い関わらず、拡大すれば同じようにボケます。
極端な話ですが、Web用であれば画像解像度は「1dpi」というふざけた数字でも下記のような画像になります。
解像度の最小値サンプル
お分かりですね(笑)

サイト用で使う画像を「高解像度で下さい!」と表現する方がいますが、それは間違いで、「大きなサイズで下さい」が正しい言い方です。
また「ブログの私の写真の解像度が悪くて・・」なんてのも言い間違い・・引き伸ばしたサイズでおかしい画像なのです(笑)

但し印刷用の場合は、解像度に関する決まり毎が適用される部分ですので、dpi数値が高ければ、高解像度となります。
正確には、引き伸ばしても解像度が良いということですが・・・

ここの話題はまた別の機会にでも記載します。
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