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商品撮影のヒント集

いまネット上に存在する商品撮影のサービス会社には低価格と高品質!?を掲げた撮影をアピールする傾向が強くなっていますが、弊社に寄せられるご相談の多くが他社の撮影の撮り直しを希望しているものです。

デジタル一眼レフカメラの普及によって商品撮影を低価格で行なう業者が増えた一方で、本当の意味で品質の良い写真の仕上がりを期待できる会社が少なくなっていることも事実です。
このページでは「商品撮影のヒント集」と題して、撮影者とサイト制作者の立場の両方の視点から業者に依頼する前に知っておくべき商品撮影に関する知識などを公開していきます。

ホワイトバランスを正確に決める
商品撮影では「正確な色の再現性」を得るためにホワイトバランスを決めることは、もうお分かりかと思います。
最近のデジタル一眼レフカメラはAWB(オートホワイトバランス)の機能も向上してきましたが、やはり連続で撮影を行うにはオートだとコロコロ設定(色温度)が変わってしまうためマニュアル設定をお勧めしたい。

で、どういう風にホワイトバランスをセットするのかというと、18%グレーカードなどを使ってマニュアルで設定します。
以前は「銀一のグレーカード」をご紹介しましたが、もう少し突っ込んだアイテムを実際に使った感想を書いておきますので、ご参考にどうぞ。
とはいえ、ホワイトバランスを取る用途ですので、さほど高価ではなく1万円以内で買えてしまうので1つ持っていると便利です。
では、今回使ってみたアイテムをご紹介します。

ホワイトバランスの設定アイテム
どれも似たような画像の並びでスイマセン(笑)
正直、この手のアイテムはこの他にも持っています。
そうです、カメラ好きは無駄にたくさん持っています・・なぜか買ってしまうw

冗談はさておき、上記の3つの使い道については、個人的にそれぞれ役割を持たせています。
Aのグレーバランスカード、見たままですが商品撮影時にはこれでセットすることが多いです。
Bのカラーチェッカーにもグレー面はありますが、カメラの機種にもよるのか?ニコンではAの方がしっくりきます。
作業的にはAでホワイトを決めて、Bのカラーチャートで追い込む・・みたいな感じがベターです。

そして、Cのホワイトバランスフィルター、これは特殊な時だけ活用しています。
シチュエーションとしては、屋外で被写体の近くでホワイトバランスが取れない場合です。
例えば、遠い建物がターゲットの撮影だったり主に風景写真ですね。
変わった所だと展示品など立ち入り禁止区域が設けてある場合にも有効です。
カメラのレンズにはめて、被写体に向けてシャッターを切るだけでプリセット出来ます。(少し調整は必要ですが・・)
ま、これもカラーチャートを保険で撮っておくと後で助かります。

単にホワイトバランスをセットするだけですが、状況に合わせて使い方を変えてみたりしています。
オススメは?と聞かれたら「3種類は持ってたほうが良い」となりますが、物撮り程度の撮影であれば、「銀一のグレーカード」で安く済ませてもOKです。
撮影後に「もっと色の再現性」を高めたいのであればBのカラーチェッカーを併用して使うと良いでしょう。

と、ここまではカメラ側でホワイトバランスを決める話です。
この後、パソコンにRAWデータを取り込んで「色調整」をするのであれば、色の再現性に優れたモニターを用意するべきですよ。
カメラ側はOKでもモニター上に表示したら「あれれ?状態」では、こうしたアイテムも役に立たないので注意して下さいネ。
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綺麗な商品撮影とは何か?
年々多くのネットショップがオープンする中、プロに商品撮影を依頼する理由というのは何でしょう?

「プロに頼んだ方が綺麗だから・・」

「Aショップは写真を変えたら売上が上がったらしい・・」

「自社で撮影する時間や環境がない」

商品撮影を外注する理由というのは大体こんなところでしょう。
確かにプロならば「綺麗な商品写真になる」これは正解ですが、では綺麗な写真とは何か?

・ショップの信頼感に繋がる写真
・価格以上の綺麗な質感を獲得できる可能性がある。
・説明写真として消費者に的確に商品を伝えることができる。


すごく好材料な印象を受けますが、少しひねくれた見方をすればこうなります。

・他社と見栄えが変わらない綺麗な定番写真になる。
・過剰な演出で実際に購入した時に違和感がある。
・本当に見せたい部分が説明できているか?は不明です。


綺麗な商品写真というのは、撮影する側やショップから見れば、「優秀な写真素材」ですが、主観によるところが大きい写真という世界は、「優秀な写真=満足できる写真」ということではありません。

つまり現在のショップに訪れる消費者(獲得したい消費者)に対してどういう情報として商品写真を掲載するか?を撮影に出す前に考えることは重要です。
商品撮影サービスを行う業者は「綺麗に撮影するための技術や経験」があるという点は否定しませんが、ネットショップ運営元が考えるべき「ショップの方向性」まで委ねてしまうのは危険です。

スタジオは「撮影者であって運営者ではない」この事を前提にカメラマンや撮影サービス側に遠慮をしないで撮影指示や依頼をして欲しいと思います。
例えば、ポイント部分を「デコルテ部分」・「袖口」・「ステッチ部分」・「裾部分」これを全着共通で撮って下さい。
指示としては明確で、ダメというわけではありませんが、そこに「ショップとしてのこだわりがあるか?」が重要です。
個人的には、服の型番によって「説明したい部分」は違って当然で、撮影箇所の指示が型番ごとに変わっても嫌悪感を抱くカメラマンなどいませんw。
それよりも心配なのは「こだわりがない」ことでショップの将来が少し見え隠れしてしまいます。

単純に綺麗に撮るということであれば、どこのスタジオも定番の撮り方を知っているので作業も効率化できます。
クライアント側の指示も「お任せ」というパターンが多くなれば、スタジオ側は「どこのショップも同じ設定で撮る傾向」になっていきます。
なぜ激安撮影スタジオが増えたのか?厳しい表現をすれば「これくらいの写真であれば納得するでしょ」という傲慢さも見えます。
依頼者の状況を確認しながら写真の仕上がりを目指すには、もちろん手間がかかります。
しかし、本来は撮影スタジオが目指すべき「綺麗な商品写真」というのは個々の顧客に合わせた撮影を考えることです。

「こんなイメージのショップにしたい!」・「こんな写真が好きです」
まずはこうした要望を撮影スタジオに提案してみて、反応を見ると良いでしょう。
もしもスタジオ側が、単純なライティング変更の要望を出した時に、
「それは別途料金がかかる・・」など渋った場合は、そもそもの料金設定が効率化だけを目指したものと判断できるでしょう。
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商品写真の文字入れ
撮影した写真に文字を入れる、商品ページを作っている方なら、経験がある加工処理ですが、「書体の効果」というのを考えたことはありますでしょうか?
サイト制作をする場合は、「基本となるデザインカラー」や「使用するフォント(書体)」などなどを制作前の段階から決めておきます。
事前に決めておくことで、「書体のバラつき」を防ぐこともできますし、何より見る側にとって「閲覧しやすいページ」になります。

実際に商品ページの構成で文字をどのように使い分けるのかについて、少し参考事例を記載していきます。
まずは、商品写真で使う文字(書体)を2~3書体程度決めておきましょう。
1パターンでも構いませんが、商品のジャンルやキャッチコピー、説明文、料金などで書体を使い分けるようにすると便利です。

重要なポイントは、「文字の印象を考えて写真と合成する」ことです。
書体は、明朝系の「クールな印象の文字」とゴシック系の「ポップな印象の文字」など系統の異なる種類を商品のジャンルごとに使い分けると作業がしやすいと思います。
では文字の書体によって同じ商品写真の印象がどのように変わるのか確認してみましょう。

写真の文字入れと書体の関係
どちらが正解という訳ではありません。
お好みで結構ですが、少し補足すると左側の写真は「文字が目に飛び込んでこない」、対して右側は「文字が目立ちます」
こうして1つの書体で写真への文字入れを行うと、「何を伝えるか?」が書体によって強調し過ぎたり、弱くなったりします。
こうした合成写真は開設したてのネットショップの商品写真の文字入れによくあるパターンで、消費者の目線の誘導という点では疑問が残ります。

次の合成写真は、文字の書体を変えることで、強弱をつけた例です。
「ニット」という英文字を目立つ書体にして、補足情報を引っ込める・・
つまり、最初に視線を誘導する文字「Knit」と説明文「最新ニット~」の文章の書体を変えることで、無意識に「読む順番」を感覚的に作る方法です。

書体の変化による写真の文字入れ
いかがでしょうか?
パッと画像を見た時に「Knit」という文字だけが最初に飛び込んできませんか?
今回は「書体のみの変化」ですが、文字の色を加える事で更に商品写真の印象を変えることはできます。

単純に値段や商品名を太文字で写真に打ち込むという作業も否定はしませんが、あくまでも商品写真を補足するのが「写真の文字入れ」です。
1つの画像に情報が多すぎると、ネットのようにスクロールしながら閲覧する媒体では、強調する文字だけの合成は逆効果になってしまうので、「情報の整理」というのも意識して「書体の使い所」も大切にしたいものです。

たかが写真の文字入れですが、少し工夫すると同じ商品写真でも違った印象を消費者に与えることができるかもしれません。
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売れるロケでの商品撮影があるって本当なのか?
さて、今回は商品撮影の世界でまことしやかに囁かれている「ロケ撮影で売上アップ!」という話題についてズバッと現実をお話します。
ロケーション撮影とは屋外や各施設などを利用して、モデル撮影をする、つまりアパレルファッション雑誌では常套手段であり、最近ではネットショップでもこうした「ロケ撮影」を多用した商品写真を掲載している所も多くなった・・ですが、本当にファッション誌のような撮影を敢行して費用対効果があるのか?じっくり検討して頂きたい。

サイト制作のために撮影業者に頼んだら

まずは過去の経験と「今感じること」を先にご紹介します。
私自身、10数年前までは「サイトディレクション業務」を行っていました。
現在も行っていますが、当時は撮影というのは外注任せでしたので、ネットショップ事業者の方と立場は近い関係でした。
とあるショップサイト制作のために、外注撮影としてロケ撮影の見積りを依頼しました。
デザイン構成と物販用に必要な素材を揃えるための仕様です。その概算はこういった感じです。

ロケ撮影の費用の明細サンプル
いかがでしょう?
ちょっと驚く撮影合計金額になっていますでしょうか?これでも基本ラインとのことです。
当時の私は、この金額を見て「高いですよ!、これではクライントはOK出さないですよ!!」と撮影業者に言っていました。
で、今現在、撮影業務を行っていて、改めてこの金額を見ると・・「こんなものかな」と納得してしまう自分がいます(笑)

ロケ撮影で必要なことをチェック

なぜ考え方が変わったのか?
1項目ごとに簡単に説明していきます。
A:カメラマン出張費用は1日現場を駆けまわることを考えれば妥当な料金です。
B:ディレクション費用という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、お客様とのカットイメージの打ち合わせをはじめ、撮影場所への許可取り、ロケハン(下見)などロケ撮影では最も重要な項目で手間がかかる部分・・3万円・・納得できる価格。
C:モデル費用は事務所から人材を派遣してもらっての費用で、今の弊社のように自社モデルの場合は価格の見直しはできますが、当時は派遣でしたのでこれまた妥当な料金です。
D:写真料金ですが、カメラマン出張費用に含まれないのか?と感じるかもしれませんが、要はABは基本料金だったと今は理解できます。
カット単位で算出されているのは「着用数」ではないため、例えば1着目はカフェの店内で、2着目はテラス席でとなるとセッティングも変化するためカットで決める方が算出しやすく、1シーン何カット撮るかは流動的なのでここは指標としては無難です。
EF:車両レンタルと燃料費・・「こんなのロケ先(店内)で何とかすればいいじゃん!」と意見が出そうですが、よく考えてみましょう。
モデルの着替えスペース、コーディネート商品群の置き場、機材(スタッフ)搬送などを考えると必要です。
例えば着替え場所を「化粧室」にしたとして、撮影する場所と化粧室の距離が離れていたとしたら、それだけ時間のロスなので、コンパクトに立ち回るのは鉄則です。そもそも化粧室などの公共の場を撮影専用スペースとして提供してくれるロケ先はめったにありません。
また、この項目(車両レンタル)にはヘアメイクさんの作業場としても活用できるため、きちんとしたヘアメイクさんは想像以上に荷物があることも忘れてはいけません。
H:施設利用料金は場所によって様々ですが、大事なことは「どんな場所でも撮影許可を必ず取ることです」よくある安価なロケ撮影では「公園だから大丈夫」とかカメラマンとモデル2名で分からないように「無許可ゲリラ作戦」みたいなことをやっているようですが、絶対に禁止です!訴えられたら100%負けますよ(笑)
本来、そうした撮影プランを組むこと自体に疑問が湧きます。
最終的に損害を被るのは「依頼主(クライアント)」であることを理解するべきです。

ロケ撮影で商品は売れるのか?

きっと商品撮影サービスを行っている業者は「ロケ撮影でイメージアップが図られて、売上は向上する」と謳いたいでしょう!
しかし、現実的に考えた場合「きちんとしたロケ撮影を敢行しない限り意味は無い」これが経験からお伝えできることです。
要は、ネットショップ自体の現在に「アクセス数はあるのか?」という事の方が最優先されるべきです。
1日で100人程度しか訪問客がいないのに、「ロケ撮影したから訪問客が増える」なんて理屈が通るなら、どこのショップも手を出すでしょう。
まずは訪問客という分母を増やすこと、その後は訪問数に対する購買率を上げていくことの手段として「ロケ撮影」があります。
こうした条件やプロセスを経ていれば「ロケ撮影で売上は上がる」という法則は実現できるでしょう。

「写真で訪問客が増える」のではなく、「訪問客の購買率を上げる」目的であると考えて商品撮影サービスと向き合っていく方が賢明です。
なぜ訪問客が増えないか??は、もしかしたら、もっと根本的な所に原因があるかもしれません。
ロケ撮影などは勘違いして利用すべきではなく、費用対効果を考えるなら、現状を打開する秘密兵器ではないことを理解するべきです。
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商品撮影の失敗談
モデルコードが商品撮影サービスをスタートして、8年以上経ちますが「初回のお客様」というのは鮮明に記憶に残っています。
感謝の気持ちという面もありますが、「失敗した」という苦い記憶という方が正しいかもしれません。
普段は他社との差別化!などと偉そうなことを言っておりますが、弊社も商品撮影で失敗したと感じることはあります。

100%の顧客満足というのは理想ですが、開設当初は「撮影で対価を頂くこと」は簡単ではありませんでした。
当時サイトオープンから1週間ほど経った時、九州地方から1件の撮影オーダーが入りました。
商品数は116着のモデルを使用した写真の依頼です。

正直申しまして撮影オーダーといっても「1件で20着くらいのオーダー」が多いだろうと想定していた為、着数もさることながら準備や進行方法が現在のように確立されていない状態でした。

モデルコード以前から物撮りは行っていたものの、大枠の流れは人物撮影でも変わらないだろうという曖昧な打算でした。
程なくして商品が到着して、服のシワを取るためにスチーマーをかけ始める・・1着あたりに時間がかかり終わらない気がするw
何とか半日ほどかけてシワを撮り、ハンガーに掛ける・・すごい量と重さ・・アパレル商品を扱っているお客様であれば当然だと感じることが、当時の私たちには驚きでしかありませんでした。

その後、組み合わせるボトムスや靴に合わせて、コーディネートや撮影する順番を進行表へと記載する。
同じ品番でもカラーに合わせて進行順をコロコロ変えていくため、これまた時間を要しました。

いよいよ撮影当日、モデルは1名で午前10:00にスタジオ入りして1日で撮り終える予定でした。
しかし、1着目から問題発生!!、「モデルの動きがぎこちない・・」
当時のモデルはモデル経験者ではあったものの、いわゆる「撮影会モデル」でした。
アパレル商材を理解した着こなしやポージングなどは全くの無知識な状態・・・
ポーズや体の向きや、手の動かし方から笑顔の作り方などなど指示がバンバン飛び交います(笑)

そして1着分の納品レベルの写真を着替えから撮り終えるまでに20分以上かかることが判明・・・
「このペースだと休憩無しで撮り続けたとして40時間以上かかる・・・」納期を考えると最悪の状況です。

結果、当然1日では終わらず丸2日半をかけて撮影は終了しました。
モデルもスタッフも疲労度マックス状態で、色々な面で準備不足と経験の無さを痛感させられました。

その後は、想定しうる着数を300着のオーダーがきても対応できるシステム作りと最大の強化項目として「モデルの採用の見直し」を実施しました。
今では考えられませんが、当時モデルコードの掲載モデル数は30名ほどいました(笑)
現在は3分の1もいませんが、「アパレルモデル」という基準で採用を考えた時、現実的な在籍数だと思います。
個々の能力の把握と何着くらいが限界なのかを見極めることができます。

こうした苦い経験から「スピード納品や格安の料金設定」は現在でも行っていません。
失敗事例でもそうですが、各作業工程で省けるものがないため、「弊社でできる作業のスピードと価格を決めることが大事」であって、他社との価格競争をするのはナンセンスだと感じました。
そもそも我々の仕事は「写真で勝負」することであって、同業他社との価格競争をすることではありません。

1名のモデル採用や成長を促すにも時間とコストがかかり、商品を確実に1点毎に撮影日以外にチェックし作業計画を進める。
こういった商品撮影サービスは、依頼主にとって「当然すべきこと」だと感じるはずです。
「何も省かない、何も短縮しない」これが普通の商品撮影サービスの在り方だと考えます。

もし、初回のお客様の時に「何か作業工程を諦めていたら・・」多分、もっと苦い経験になっていたでしょう。
お客様の厳しい目が撮影業者を成長させるのだと思いますので、今後もご意見お寄せ下さい。
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