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  2. June 2015 の商品撮影のヒント集・投稿記事リスト

商品撮影のヒント集アーカイブ

商品撮影のヒント集のJune 2015 のアーカイブ一覧です。
アップルミュージックがスタジオ撮影をサポート
写真撮影と密接に関わっているBGM、スタジオ内では何かしらの音楽は常にかかっている状態ですが、当然ですが個人所有の楽曲には限界があり、撮影ジャンルやテンションによって雰囲気に合ったBGMが無い!!なんてこともあります。
「BGMなんて何でもいいじゃん!」と思うかもしれませんが、撮影に集中できるかのカギになることもあります。

撮影時のBGM環境の悩み
例えばポージング練習中はハウス系の楽曲はテンポが激し過ぎず、遅過ぎないためリズムミカルに動く時のサポートBGMとして重宝します。
対して落ち着いたイメージ撮影の時にテンポが早い音楽が流れていると逆に集中力が無くなってしまいます。
つまりTPOに併せたBGMを選んでおくというのは良い写真を撮るための隠れた武器になります。

個人的にはipod Classicを使っていますが、何だかんだと「こんな曲調が好き!」とリクエストが入れば、すぐさま楽曲を購入するという行動を繰り返して、10年近くで音楽だけのデータ容量はハンパないことになってしまいました。
これって意外とカメラマンにはよくあることで、撮影対象者の音楽の趣味はバラバラなので、「自分が聞かないジャンルの音楽も大量に持ってたりする」・・ありますよね!カメラマンの皆様(笑)

事前に用意しているとはいえ、ここがBGM選びの難しいところで「予想外の音楽の趣味」に出会ってしまうのです。
シャッターを切りながら「テンポ悪いな~」と思う時って「好きな曲ってナニ?」と訊ねると聴いた事もないアーティスト名が飛び出したり(笑)
当然、その人のリクエストに応える楽曲がipodには入っていない・・結果、無難なラジオ系で逃げる(笑)
うーん微妙です。

Apple Musicが与えてくれる恩恵
「容量の問題ならiTunes Matchで解決できるでしょ!」という考え方もあります。
ちなみにiTunes Matchとは、自分の持っている楽曲をiCloud(ネットの保管場所)で同期させて容量を気にせずいつでも再生できるというもの。
しかしこれも根本的な解決にはならないのです。
理由は、「自分の購入した楽曲に限る」これでは想定外の楽曲リクエストには対応できません。

そこで登場したのが「Apple Music」です。
iTunes Storeで販売されている3000万曲以上ある!?すべての曲を聴き放題になる嘘のような嬉しいサービス。
今までiTunes Storeで試聴をしてて「スタッフのおすすめ」などで聴いた曲を欲しいと思っても単品で買うのかぁ~、でもアルバム全部買うのも微妙なアーティストがいたとします。(失礼発言ですいません)

そうした時も自分でプレイリスト作ってしまえば、定額で何でも自分勝手な音楽プレイをしてしまえばOKです。
また、知らないアーティストの曲を流したければ、Siriに話しかけて探してもらえば解決!
なんて便利なのでしょう~~

スタジオのBGMに革命が起きる

余談ですが、こうした音楽配信サービスはApple Musicが最初ではなく既にいくつかありますが、試してみると「おすすめ選曲のセンス」が妙に営業アピールが強かったり、本当に最適な楽曲を教えてくれることが少なかったりと不満がありました。
ですが、iTunes Storeを使っていると分かるのですが、センスの良い選曲をしてくるiTunes Storeスタッフのおすすめは、撮影時の即戦力のBGMとなることを期待せずにはいられません。

今まで購入してきた歴史はどうするんだ!と軽くツッコミを入れたくもなりますが、何はともあれ大幅に経費を削減できる点は、CDレンタルやDL購入をしていたカメラマンにとっては、非常に有益なサービスといえるでしょう。
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lx100でポートレイト撮影
個人的に若干溺愛し過ぎてる感もあるPnasonicのDMC-LX100・・コンパクトデジカメです(笑)
購入してから、だいぶ経過しましたが何故か飽きないこのゴツゴツしたカメラらしい感じと、仕事用ではないので少々扱いは雑ですが、「この私が」常に持っているというのは良いカメラの証かもしれません。
というのも大体コンデジやスマホは無くても日常生活では全く困らない性格で、ほとんど買っても手元にある期間は短いのですが、LX100は手元にあるとニンマリします。

今回はカメラ談義はさておきDMC-LX100で最初に触って撮ってみたポートレート画像を見ながらiA機能を探っていきます。
ちなみにiA機能は、全部カメラに任せてしまうオート機能です。
協力頂いたのはモデルの「上宮希子さん」です。
「なぜゴツいカメラで撮らないのだ!」という疑問を感じる視線はさておき(笑)まずはご覧下さい。

lx100人物写真1
一部レビューサイトではLX100は写真が眠いと言われますが、撮影条件によるものでしょう。
特にiA機能での撮影ではカメラが「シャープでいこう!」とか状況に合わせて考えているようです。
では次にもう少し状況を変えて、服と同系色の背景の前でiA機能でパッと撮ってみると・・

lx100人物写真2
お分かりだと思いますが、少しシャープさが消えて眠くなりましたね。
これが俗に言う「眠たい写真になる」原因です。

当然、こうした仕上がりの違い(バラつき)を防ぐにはマニュアル設定をすれば簡単に調整できます。
コンデジ全般に言えることですが、オート機能で撮るとISO感度が激しく変化してしまうので、中級者程度の人はマニュアルで操作する方が楽しさがアップするでしょう。

カメラはメーカーや型式によって必ずクセがあります。
LX100のようなレンズ一体型ならクセはすぐに理解できますが、レンズ交換式では組み合わせレンズによって自分の好みのカメラ側の設定などを探したり慣れるまでに時間がかかるかもしれません。(それが楽しいのですが・・)

とはいえLX100は単なるコンデジとは違い思わぬ所で効果を発揮した場面がありました。
先日とある事務所のモデルさんを撮ったのですが、室内のスペースが非常に狭く、カメラを構えたい場所でフルサイズ機だと厳しいと思ったので、LX100を使って厳しい状況をすり抜けました。

仕上がり自体もマイクロフォーサーズなのでブック程度の大きさなら全く問題ありません。
LX100にストロボシンクロ用の送信機をつけて初めて撮ってみましたが特に誤作動もなく、軽快にシャッターを重ねました。
こうなってくるとLX100で作品撮りなんていう欲求も湧いてしまいます。

LX100のようなコンデジでガチでスタジオ撮影したサンプルはまだネット上では少ないようなので、そのうち撮ってみようと思います。
あと、「フルサイズとLX100の写真だけで果たして撮影カメラの見極めがつくのか?」という意地悪なクイズも楽しそう(笑)
ともあれLX100は楽しいカメラで、新機種(後継)が出たら買ってしまうでしょう。
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時間単位で大量に撮影するということ
商品撮影サービスでよく見る「1時間当たり15~20着撮ります!」など、時間単位で消化が可能な着数を表記する場合がありますが、弊社の場合、時間当たりの目安に加えて「時間毎の保証数」というのを事前にお伝えするようにしています。
これもサンプル撮影を利用して頂ければ「1着で○分、1時間○着です」というように時間を計って保証数に割り当てます。

目安と実際に要する時間はイコールではありません
なぜ時間で料金を決めているのに「保証数を出すのか?」ですが、コーディネートを伴う商品群では、こうした漠然とした予想着数はあくまでも目安であって、実際は時間がかかることが多いのです。
解決方法としてサンプル撮影時の時間計測で「時間がかかりそうなコーディネートを配送」して頂いてます。

もし料金が後払いになっている際に、1時間で15着撮影するとお客様が思ってオーダーをして、お支払時に「実際は1時間10着しか撮れなかったので、延長料金は○○円です」と言われたら、安くなる分には歓迎ですが、高くなるのは気分的に良くありませんよね。
弊社が「保証数」やサンプル撮影で1着ごとの参考時間を事前に提示するのは、こういった不快な気分にならないように予め料金を決めてしまいます。

時間単位の撮影は数量ではなく正確性を重視しましょう
撮影の現場に詳しくない方からすれば、「着替えて撮影するだけなのに、なぜそんなに時間がかかるの??」と思うかもしれませんが、簡単に言えば「普段の着替え」と「きちんと撮影用に着替える」こととは違います。
例えば、プライベートで服を着替えるのなら少し裾がめくれていても問題にはなりません。
しかし、商品写真ということを考えると「きちんと着用することが常識です」こうなると着替えというよりは、「成形作業」に近くなります。

そして服を着替えたら次の項目をチェックしていきます。
•着方の間違いはないか?
•形状が一番分かるポーズは何か?
•どのような着用シーンが予想されるか?
•クライアントの指示はどこか?
•ターゲット層はどこなのか?
•印象を決める表情+どのようにポーズ展開するか?

基本的な項目ですが、これらが納品レベルになれば次の服に着替えていきます・・体育会系です(笑)

着こなしの感覚が良いモデルの場合は、ボツになるカット数も少なく済みますが、初心者のモデルにとっては、普段自分が着ているジャンルと異なる商品がくれば表現と商品PRの連動したポーズが出るまで時間がかかりますので当然、着用数も少なくなっていきます。
2着目、3着目と作業が進むと同じような表現ばかりになっていないか?など繰り返すごとに課題は増えていきます。

場合によっては5着程度で一旦休憩を入れる場合もありますが、なぜ休憩するかというと、「考える+体力回復」これを繰り返さなければ撮影は成立しません。
単純に流れを説明しましたが、時間単位の撮影作業はこんな感じです。

時間で料金が決まるシステムでは、仕上がった写真でモデルが単調になっていないか?という観点で写真をしっかり見てみると、スタジオ毎の技量を見極めることもできますよ。

ついでに時間制では撮影経験が多いモデルを選ぶ方がベターなのも正直、事実です。
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プロとして写真を目指すには
大げさなタイトルを付けてしまって戸惑いますが(笑)、弊社にも最近はアシスタントからカメラマン希望の方にお会いする機会も出てきました。
業務を拡大するということはまだ少し先になると思いますが、改めて「プロとして撮る」ということについて触れていきます。

私自身、誰かに師事してカメラを学んだことは無いです。
しかし、現在はお金を貰って撮影を代行していますので、世間的に見れば「プロ」なのでしょう(笑)
趣味で写真を楽しむのとは違い、業務となれば撮影に関する引き出しをどれだけ活かして希望の写真に近づけるかが重要になります。

ただプロ・アマ問わず変わらないのは「写真は楽しい」ということです。
体力的にきついとかは、どんな仕事であれ避けては通れませんので、考えたこともありません。
すべては撮影終了後の満足感で肉体的な疲労は帳消しになります。

では満足感とはナニ?

こうした気持ちになるためにはゴールがイメージ出来ていなければ得られません。
つまり「こういう写真にしたい!」という仕上がりのことです。
当然、厳しい条件での出張撮影では予定は崩れ、出くわした環境でゴールを迷走しながら探します。

こうした着地点を決めるには「撮影の手段と知識」は絶対条件になります。
冒頭で「写真を始めるために師事したことは無い」と書きましたが、仕事として写真を撮ることになって最初に圧倒的に自分に足りないと痛感したものは、「知識と経験」です。

経験といっても個人がスタジオを借りて、テストをするにも費用がかかる上、そもそもどうやって知識を得ていくのかという方法すら分かりません。
そこで私が行なったのは、まず写真のジャンルを明確に意識することです。
モデルコードの場合は当然アパレル・ファッション系となる撮影手法です。

そして今も昔も変わらずやっている習慣として「自分の扱う業界の写真」を必ずチェックして、気になったライティングがあれば、ストロボの配置状況や使用機材などを予想して、セッティングの予習をします。
そうしたパターンが溜まったら、スタジオで実際に照明などを組んでテストをし、修正をくり返します。
この時、モデルは呼びません、マネキンで撮影してじっくりと学習していきます。
一例をご覧頂くとこんな感じです。

撮影の予習復習メモ
雑誌などの写真から照明を予測して、実現できるように近づける。
一見するとモノマネのようですが、雑誌の写真に撮影方法は掲載されていないので、独学で近づけていけばオリジナルの照明パターンになります。
こうした極秘ネタ帳は今は私の財産で「知識と経験」を補ってくれます。

プロとして写真を撮るための条件を私なりにお伝えするのであれば、「プロは必ず努力をすること」です。
高価な機材や独特なセンスがクローズアップされがちですが、地味な作業は必ず実力に変わっていきます。
その場限りのセンスで10回中3回がパーフェクトな写真が撮れるよりも、100%の確率で平均以上の写真に仕上げることの方が余程難しいのです。

撮り続けるジャンルを見極めて、それに対して猛進する!
こうした地味な作業を繰り返していくうちに、ふと気付けばお客様から「さすがプロ!」と、ありがたい言葉を頂けるのです。

写真を撮るプロという意味は、講習を受けて肩書きをもらうのではなく、意識を持って写真に向き合った結果、周囲がプロとして納得してくれるかどうかで決まります。
あとは地獄のような現場をいくつか通れば、テクニックなどただのオマケと気付くはずです(笑)
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背景白飛ばしの撮影方法
画像を加工したりする際に「背景が白く飛んでいて商品が目立つ写真」というのは、ネット向け通販撮影では最もポピュラーな手法ですが、こうしたセッティングについての原理は分かっていても中々うまくできないことが多いと思います。
まず考えられることは「露出計」を使用せず、単純に背景と被写体との光量のバランスを調整しようとするパターンで、厳密に言えばカメラ側のヒストグラム表示や白飛び警告表示で探っていけばゴールは同じですが、あくまでも目安に過ぎません。
できれば露出計を1つ持っていれば数字で明度の判断ができますので用意することをお勧めします。

理想的な背景白飛ばしの状態は被写体と背景との明るさが1段以上変化していることが大事です。
さて、この「1段以上」という露出の言い回し・・厄介ですよね(笑)
露出調整は単純に露出ダイヤルでも行なえますが、絞りでもシャッタースピードでも、ISO感度でも変更できます。

こうなってしまうと、もう何が何だか分かりにくい人もいると思います。
そこで前回の記事で「撮るべきカメラ側の設定」を最初に決めると記載しましたが、ここでも当然同じ考え方でセッティングをします。

では進めていきましょう!

最初に絞り(F値)を決めます。
今回はF値(撮り目)を8として照明の配置や光量を決めていきます。
そして、モデルを照らすメイン光をF8になるように調整していきます。
次に背景に向けてストロボを両脇から照射して1段明るくなるようにします・・・

ハイ、ここで出ました「段」という表現、これは以前 「商品撮影で迷うF値の仕組みを知る」 という記事に詳しく記載しています。
つまりF8に対して1段明るくなるということは、背景を露出計で測ると数字はF11になるということです。
ちなみにモデル側をF11で撮る場合は、背景は1段明るいF16となる訳です。
レイアウト図を見て頂ければセッティングの詳細が分かると思います。

セッティング例
注意していただきたいのは、背景に照射するストロボの距離や、モデルと背景との距離です。
状況により変化しますので適宜調整は必要ですが、それぞれの距離が近すぎたり、遠すぎたりしても光量バランスが変わってしまいます。
こうした時に露出計は非常に役に立ちます。
左右にレフ板を置いているのは、背景に向けた跳ね返りの余分な光がモデルに当たらないように設置しています。
こちらが参考写真になります。


仕上がり写真
このような感じで「背景白飛ばしのセッティング」を行なうのですが、やはり少し面倒ですね・・(汗
実際のところ残念なスタジオ撮影サービスの場合、こうした白飛ばしも微妙に光量のバラつきがあったりするようなので、シンプルですが奥が深いライティングとも言えます。

弊社の場合は同じ「背景白飛ばし」でもいくつかパターンを作って、商材によってベストなセッティングを行なっていますが、まずはモデルに当たるストロボは1灯から始めてパターンを増やしてみても面白いかと思います。

こうしたライティング1つ例に挙げても「写真は光をコントロールするもの」だと理解して頂けると思います。
「どこにどれだけ光を当てるか?」感覚でセッティングができるようにするためには、まずはキチンと光を数値化することも大事です。
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スタジオ撮影の準備の仕方
写真撮影の準備というと、ここで敢えて記載しなくても「やるべき準備項目」というのはネット上で知ることはできますが、ストロボを使ったスタジオワークという観点から見ると、「どうやって進めていけばよいのか?」とスタジオの使用時間やモデルが待っているというプレッシャーなのか、順番がめちゃくちゃになってしまって、意図した写真が撮れないケースも多いようです。
要は、やるべき項目は理解していても「やるべき順番」を理解していないパターンがあります。

今回はよくある「ストロボを使ったスタジオワーク」について基本的な撮影に入る前の順番を知って頂く事で、現場で焦らない態勢を整える参考にして頂ければと思います。

たまにお客様の撮影現場にお邪魔するとこんな準備風景を目にします。
ストロボ光量を適当に設定して、カメラテストを何度かくり返して、いざ撮影スタート!
このように目測でセッティングして撮れるなら、もはやプロの領域(苦笑)

これでは別の日に「同じ撮影環境」を作ろうと思っても、「その場限り」の準備をしていたのでは再現は難しくなります。
こうしたケースはよくある事で、慣れない撮影機材を使用すると、どうしても機材が気になってしまいます。

ではどうするか?
まず屋外の太陽(自然)光での撮影とストロボ(人工光)での撮影準備の違いを理解しておきましょう。

太陽(自然)光での撮影では当然ですが、自然の力を人間がどうこうしようとしても無理です。
すなわち「撮影場所の光(量)を基準にカメラ設定」を行ないます。
対して、ストロボ(人工光)での撮影は「人間の力で光をコントロールできる」ので、逆にカメラの設定に光を合わせます。

意外と当たり前のことですが、考え方の根本となることなので、しっかり覚えておきましょう。

そして「人間の力で光をコントロールできる」ので、最初にやるべきことは「どのような雰囲気の写真にしたいのか?」を具体的にイメージすることです。
簡単に言えば「絞り値をどのあたりで撮るか?」など仕上がりを決めることからスタートできる点がストロボ撮影の醍醐味です。

では、順を追ってチャートにしてみましたのでご覧下さい。

撮影準備の解説
大まかな作業の流れですが、「ストロボ光量を決める」ことは最終段階となります。
これが逆になってストロボ光量から決めてしまうと、「ボケ味を活かした写真」を撮りたいと思ってもストロボ光量が多すぎて「クッキリ写真」しか撮れない、慌ててストロボ光量を弱める・・・そしてカメラを手にとって絞りを再度調整する・・・
これでは無駄に時間を費やしてしまうばかりか、モデルも待ちぼうけ・・なんてことになります。

きちんとした順序で撮影準備が出来ていれば、ストロボ光量を決めるプロセスまでに無駄がありません。
また多少ストロボの配置が変わったとしても「撮るべきカメラ側の設定」は決まっているので、ストロボの光量調節だけで済みます。

スタジオ撮影で焦らないためには「設定を気にする箇所は少ない方が良い」
作業前の準備の順番を理解することで、格段にスムーズに現場が進行すると思いますので、準備に時間がかかるという方は1度プロセスを見直してみてはいかがでしょうか?
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モノブロックストロボの選び方
商品撮影には欠かせない「光」、代表的なものとして「モノブロックストロボ」がありますが、移動も便利ですしジェネレータータイプと比べて比較的に安価に購入できることもあり、撮影に導入されているショップも見かけるようになりました。

ジェネレータータイプと比べて安価とはいえ、「きちんとしたストロボ」は8万程度はするので常時使わないショップにとってはまだまだ敷居は高い撮影機材とも言えます。
そこでネットで検索すると出てくる「非常に格安なモノブロックストロボ」・・魅力ですよね~、なんといってもコスパが良さそう・・・

今回は実際に私がこうした格安ストロボを買ってみて、高価なものも何が違ったのかを経験談を交えてご説明します。
まず、私も皆様同様「破格のプライス」が魅力でした(笑)

さすがにメインとしての導入は考えていませんでしたが、「サブ照明としてあってもいいかな?」と簡単な気持ちと2万弱で手に入るのが魅力で3つ買いました(笑)
結論から言いますと、

個体差がありすぎるぅ~!

これに尽きます。
モノブロックストロボの違い
A・B・Cの3つのストロボの光量をメーターで計測してみると、酷いものだと発光する毎に数値が変動する始末・・
これがどういう結果になるかと言えば、ライティングを完了させ、同じカメラ設定でバンバン撮ると「明るい写真」、「暗い写真」が撮れてしまうことになります。
また、撮影を続けるとストロボ本体が異常に熱くなるものと、そこそこ発熱を抑えて頑張るタイプに分かれて・・ここでも個体差が発生。
これではライティングどころの話ではありません。

商品撮影では使用するのは無理だと分かり、簡単な取材用のサブサブ機として使っていましたが、次に出てきた症状は「発光しない・・」
ストロボを分解してみると、コンデンサが容量不足だと判明・・結果焼き付きを起こしてお陀仏です(笑)

購入した3つの内2つは既に廃棄となっています。(残った1つはとんでもないアクシデントが起こった時の保険として保管)

それ以来、こうしたストロボを購入することはありませんが、レビューなどを見てみると「この値段なら仕方が無い」と書いている人もいますが、撮影照明機材は「安定して発光してこそ普通」なのです。
発光するから許容範囲ではなく、安定した光量を発光して3ヶ月で潰れたなら納得ですが、そもそも光量が安定しないのはナンセンスなのです。

まとめると安価なモノブロックストロボを購入する際の注意点というか覚悟しておきたい点はこれです。
・発光量が一定でない場合が多い。
・ストロボ内部のコンデンサが粗悪なものが多い。
・200発くらい発光させると異常な発熱が起こるものもあるので火災に注意。
・発光管によって色温度にバラつきがあるため、クセを把握する必要がある。
・電源ケーブル自体が熱を帯びるようなら電圧異常があるため使用を中止する。
・ライトスタンドの差込口は壊れやすいので予め補強する。
etc


イケてない点を挙げればキリがないですが、ここで考えてみましょう。
これだけのリスクを背負って購入する意味があるのか?(笑)

商品撮影に限らず撮影作業は集中力です。
撮影しながら「ストロボ大丈夫かな??」と考えるほどストレスが溜まって撮影業務の邪魔になることはありません。

値段的には割高になりますが、ストロボは疑わしい商品を買うよりは安心できる撮影機材で集中することをお勧めします。
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見積り比較サイトの利用について
先日、弊社の商品撮影サービスの情報を「見積り比較サイトに掲載しました」との内容で、1通のダイレクトメールが送られてきました。
「どういうこと?被リンクの申請?」軽い気持ちで掲載情報を見てみると、弊社の画像を使用してページが構成されている・・・
詳しく見てみると、「自社(見積り比較サイト)で調査して優良企業をご紹介しています」的な内容で、通常であれば歓迎すべきなのでしょうが、気に入らない点が多い。

ざっと挙げると気に入らない点は、5つほどございます。
・情報掲載(著作物が許可なく使用されている)が事後報告である。
・「掲載先にヒヤリングなど独自審査を行なっている」とあるが、モデルコードの場合、特に審査をされた記憶もなく利用者からすれば情報の信憑性がない。
・他に掲載されている撮影業者が弊社のブログでも書いている「安値至上主義の業者」が多い。
・やたらとメディアに掲載されていることをPRしているが、特に既存の見積り比較サイトの展開と変わらない。
・サイト規模を確保・拡大するための情報収集で厳選された企業情報でないことが情報登録から予測できる。


ということで、このサイトの担当へ電話してみました(#^.^#)

私:「サイトを拝見したんですけど、商品撮影サービスの業者を掲載するポイントは何ですか?」

担当:「御社のサイトを見て検討し掲載を決めております。」

私:「うちの場合、モデルの宣材写真はありますが、商品写真のサンプルは個別対応なのでネット上では分からないはずですが・・」

担当:「サイトの構成や今ある写真で十分わかりますよ~」(なんかヨイショが勘に触る)

私:「ってことは実際の商品写真を見ないで決めてるってことですか?ちなみに超能力者ですか?(チクリ)」

担当:「審査内容については社外秘となっておりますので・・」

私:「御社の比較サイトでの掲載は止めてください」

担当:「はぁぁ・・」

こんな感じで掲載に至る業者を厳選しているなど、気持ちの良い言葉を使う割には「参加企業はどこでもウェルカム」なのです。

比較見積りサイト利用者にとってのデメリット
こうした料金などを比較して多くの業者から見積りが取れるというシステムというのは何も新しいことではないことや、業種によっては利用を控える方が無難なケースがあることを知っていただきたい。

ちなみに商品撮影サービスというジャンルであれば「金額や評価(口コミ)」だけでは何も分からない。
例えば、商品単体(物撮り)を利用したショップがあったとして、利用者の評価が「良かった!また頼みたい!」と書いてあったとして、その口コミを参考にしてモデル撮影を頼んだら・・全然良くない(~_~;)・・なんてこともあり得る話です。

家電製品のように「どこで買っても同じ製品」であれば比較して安い見積りを出してくれる業者を選ぶことはメリットでしょう。
しかし、業者によって製品(写真やサービス内容)自体が変化してしまう商材などを単純に「価格と口コミ」で比較することは賢明ではありません。

またこうした比較サイトで業者を絞っていけば最終的に大半の利用者は「数字(価格)の判断」になることは明白です。
何度も書きますが写真撮影の業務には適正価格が存在します。
価格が安ければ優良企業という方程式が成り立つなら、弊社にのりかえているショップは何を感じていたのでしょうか?
もしかしたら価格と満足度は比例しないと感じたのかもしれません。

商品撮影サービスにおける比較見積りサイトの在り方
私が感じる比較サイト、特に商品撮影サービス選びの比較システムはこうあって欲しいというシュミレーションはございます。

例えばAショップが仕事を発注したい場合、受注希望業者を募集します。
希望してきた業者をまず3社程に絞って、Aショップで扱うサンプル商品を配送し、撮影データと価格を提出します。
そのデータと価格をAショップが検討して、最終的な発注先を決める。
ここでサンプル商品の配送にかかる費用は「比較見積りサイト側」が負担する。
どの道、比較見積りサイトは受注企業からマージンを取るのですからこれぐらいの負担はしても良いでしょう!

こうすれば「写真と価格」で、納得できるレベルかを判断できるので本当の意味で「比較」が可能だと感じます。

比較見積りサイトのお粗末な点は、「何でも手軽に比較してしまう点」にあります。
しかし利用者は「これだけ多くの企業が参加しているからこの比較サイトは信用できる」、「これだけマスコミに掲載されいるから安心」と納得したい材料を探してしまいます。
ウェブコンサルの視点から言えば、比較サイトのシステム構築などさほど難しいことではなく、こうしたサイト運営側が考えるのは「参加企業の多さ」と「利用者の増大」が最初の目的です。
最終的には参加企業や利用者が多くなった段階でシステムを有料化するなり、広告収益を生み出す力のあるポータルへと変貌していきたいのでしょう。

そうしたサイト成長を否定はしませんが、その過程において比較見積りサイト利用者が悲しい思いをしてしまうのは「必要な犠牲と考えているのか?」と疑ってしまうのは、言い過ぎでしょうか?

商品撮影サービスに限って言えば、優良な企業であれば、こうした比較見積りサイトを利用しなくても、サンプル撮影にも対応し、価格について撮影作業内容などを見直して適正価格を提案してもらえるでしょう。
本当の情報とは、ネット上でポチれば手に入るのではなく、「人と人の会話」から得られる情報の方が遥かに質の高いものだと知っておくことです。
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レンズプロテクターは必要か
一眼レフを買った事がある人ならお分かりかと思いますが、新しくカメラを買うと、付属品もあれこれ必要になります。
その中でもレンズを保護するために使うレンズプロテクターは、誰もが購入する必須アイテムのようになっていますが、コレって本当に必要なのでしょうか?

まずは「レンズプロテクター」って何?という方の為に画像でご説明します。
レンズフィルターの種類
これはレンズを保護するためのレンズ!?・・何だか本末転倒のような商品ですが、簡単に言えばスマホを買って保護フィルム貼るような感覚の商品です。
目的は当然、レンズを傷つけないように守るのですが、私はこのレンズプロテクター・・一番安いのを買います。
理由としては撮影が始まったらレンズプロテクターは外してしまうので・・装着したまま撮る事はありません。

撮影時の交換レンズはレンズキャップを付けずにプロテクターを装着して立ててあります。(外出時はレンズキャップ付けますよ(笑))
つまりレンズプロテクターはレンズキャップの代用として使っている感覚で、撮るときには外してしまいます。

「付けたまま撮ればいいじゃん!」と思うかもしれませんが、なんか・・あれってただのガラスですよね・・(汗)
せっかく高価な!?レンズを買ってテンション上がってる気分が一番重要なレンズ前面に「ただのガラス」があることで、レンズ性能が台無し・・と感じてしまうからです。

これには理由がありまして、私も写真を始めた当初は「レンズプロテクター装着で撮影」をしていました。
やっぱりレンズは守って欲しいですもの・・

で、夕焼けの風景写真・・詳しくは建築用の写真を撮った時に「変な乱反射」が気になりました。
夕焼けが綺麗に出ている状態の撮影時間は限られているので、焦っていて何かの拍子でプロテクターを外してしまったのです。
不思議とレンズプロテクターを装着せずに撮った写真には乱反射はない・・・あれ?もしかしてプロテクターって邪魔なの??
と感じてからは、プロテクト(保護)は大事ですが、撮影時には不要という使い方になりました。

必要か不要かと聞かれれば「あるに越したことはない」くらいの感覚ですし、同じ用途であればレンズキャップで十分です。
そもそもレンズキャップってレンズを保護するものですから(笑)

レンズプロテクターの利用用途としては、撮影時に使う予定のレンズ(待機レンズ)には装着させておき、テストでサッと撮るまでは装着、「よし、このレンズでいこう!」となったらプロテクターは外してしまいます。
待機中のレンズ群の簡易保護みたいな感じです。
待機状態でレンズキャップが付いているとすぐ撮るために外すのが面倒ですし、キャップ自体がすぐ行方不明になるので(笑)仮置きの状態でのレンズプロテクターは重宝します。

詳しく検証したことはありませんが、例えば「この描写力で生きていく!」みたいな覚悟をして、すごく高価なレンズを買って最終的にレンズ前面に「チープなガラス」が付いていると、キットレンズでいいのでは?とテンションが下がります。
描写力などに影響が出るかどうかは不明ですが、精密に考え抜かれたであろうレンズにプロテクターで冷や水を浴びせるような・・

最終的にはお好みで・・ということになりますが、例えば砂埃が舞うシチュエーションでシャッターチャンスが来たときに「レンズプロテクター無し」でレンズを犠牲にしてでも撮る覚悟があるのか?
プロならばレンズより「今しかないチャンス」を選択するでしょうし、レンズ溺愛家ならレンズを想って「傷が付くかもしれないから次の機会を待つ」でしょう。

所詮、カメラもレンズも撮るための道具でしかないと考えるタイプかどうかの問題のような・・
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写真講座やセミナーについて
本日はネット上でもちょいちょい目にする写真講座やセミナーについて私的な意見となりますが、ご了承下さりお読み下さい。

まず私自身の人生の中で写真講座やセミナーに行ったことはありません。
というのは、前提として「通うのが嫌い(笑)」という駄々草な性格なので、何かを学ぶという受身で知識を得ることことはした記憶が無いのです・・
こうした性格は今に始まったことではなく、パソコン関連にしてもPC98時代からHTMLやアドビ関連製品の操作方法やスキル、写真でいえば撮り方や写真論みたいなものは完全に自己流です。

とはいえ写真について言えば、ネットだけではなく図書館に行けば、膨大な資料に目を通すことができ、基礎的なことは特に写真講座やセミナーに費用を投じなくても身につくでしょう。
例えばお金を払って「カメラの構え方」などを学ぶことに意味を見出せないでしょう。
自分のカメラを手にとってしっかりホールドできれば、それが自分の「構え方」なのです。
構え方は撮るための過程であって、写真が撮れれば変な持ち方でもいいではないか!?(笑)

さらに商品撮影の撮り方みたいな講座もありますが、ストロボ光量と設置位置、カメラの各設定値など決められた数字を知って作業を行なえば、有名カメラマンの篠山○信さんでも素人Aさんでも同じ写真は撮れるでしょう。
しかし、「応用編として色んなシチエーションを想定した講座もある!」と思うかも知れませんが、そのような今後遭遇するか分からない状況を学ぶより、「今撮りたい状況を深く研究する」ことの方が遥かに写真力は向上する。

要は学ぶ必要性があって学ぶのか?、単純に写真を上手く見せたいのか?これで写真講座やセミナーの意味など全く変わってしまうということです。
私自身の見解としては、「知識が不足しているなら知識を得ればよい」、「経験が足りないなら写真を撮りまくれば良い!」、単純な考え方です。

経験を増やすといってもスタジオで撮る機会など少ないよ!という場合でも「写真を撮る経験」はどこでだってできます。
風景でも動物でも何でもいいのでカメラや写真と向き合えば、カメラが手に馴染み、設定値も自然と感覚で捉えるように必ずなります。
くり返す動作こそ経験です。

本ブログで「写真を楽しみましょう」と何度も書くのは「好きなら技術も向上する」、しかし「仕方なくやっている状態」ではどれだけ写真講座やセミナーに行っても「講座会場やセミナーを受けたという満足」だけで終了していまいがちです。

写真講座やセミナーで学ぶことを全否定するわけではありませんが、「誰かに教えられたままの技術」は、写真講座やセミナーと同じ環境で撮ることがほとんど無い撮影現場では却って動揺してしまう結果になりかねません。

自ら欲しいと感じた知識の習得と、くり返してきた経験だけが「いざという時」に役立ちます。
ただカメラを持ち出して行動さえすれば写真はどこでも学べます。
カメラ機器を所有するだけでなく、「たくさん使う」ことが写真上達への近道です。
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環境に合わせたライティング
社内で商品撮影ボックスなどを利用して商品を撮っている人も多いと思いますが、どうしてもボックスを利用する場合は、「箱のサイズで撮影できる商品の大きさ」が決まってしまいます。
人物撮影を行ないたいけど特別な機材が必要になりそうで手が出せない・・
とはいえ、スタジオを借りてまで撮るまでもない・・
今回は事務所の中で人物撮影を行なう、でも照明は1つしか持っていない・・そんな時でも手軽にライティングを考えるためのヒントをご紹介します。

まず事務所内でよく見かけるのは「横長で筒状の蛍光灯」が一般的に使われていると思います。
人物撮影でも小さなブツ撮りでも「トップライト(天井からのライト)」は綺麗な写真を撮る際に意外と重要なので、この天井に設置されている照明を使わないのはもったいない!
でも裸のままの蛍光灯の照明をそのまま使ってしまうと、「光は硬くなってしまう」ので、少し大きめのトレーシングペーパーで蛍光灯を覆います。
※蛍光管に直接貼るのではなくドーム型に緩く貼ります。(火事注意)

天井照明でのライティング
これで擬似的に大きなソフトボックスしてしまいます。(蛍光灯が複数ある場合は撮影に影響する照明は外すか同じように覆います)
あとは人物の立ち位置ですが、立つ場所によっては顔に変な影が出てしまうので注意しながら立ち位置を探して撮影すれば、自然な室内写真となります。
スタンド照明などがある場合は、同じようにトレーシングペーパーで覆って、顔に出てくる余分な影を打ち消すように照明の当ててもOKです。
活字で書いてしまうと何だか難しそうですが、要は大きな商品撮影ボックスを作ってしまう感覚で行なえば、「トップライト」+「メインライト」の2灯撮影の原理と変わりません。

実際に撮影してみて光量の割合などを写真で確認しながら「立ち位置」やカメラの設定を変えていくだけです。
この時、天井の蛍光灯から射し込む中心の光が、人物の頭の真上に当たるようにはせず、「少し後頭部寄りに光の軸(中心)がくるように」立ってもらうと、顔に余分な影が出てしまうのを軽減できます。

商品撮影ボックスなど既成品を使った撮影に慣れてしまうと、写真を撮るためには何かしら特別なものが必要になると思いがちですが、
写真照明の考え方は「ここではできない」と考えるのではなく、「ここでできる照明の当て方は何があるか?」と思考を変えれば意外とヒントはあるものです。

自社にある照明(光を出すもの)を一度見直してみて、型にはまり過ぎない商品撮影にチャレンジしてみて下さい。
ひょっとしたらオリジナリティ溢れる素敵な写真が撮れるかもしれませんよ。
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ウィッグやヘアサロンで使える撮影方法
アパレルと言ってもジャンルは広く、単に衣服のみの撮影ばかりではありません。
商品撮影はクライントが扱う商材によって照明パターンの提案ができる点が良いスタジオの条件でもあります。
今回はウィッグやヘアカタログでも使える照明サンプルをご覧頂き、少しネタバレも記載してみたいと思います。

衣服に限ったことではありませんが、消費者が購入した後に「太陽の下で商品がどのような色になるのか?」という疑問が湧く商材にウィッグがあると思います。
ウィッグなどのヘアー商品というのは、暗い照明下で撮った場合と強くライトを当てた場合のライティングの違いで商品の印象は大きく変わっていきます。
例えば明るい「ライトブラウン」のウィッグを購入しようとした場合、照明の当て方によっては「ダーク」にも「ライト」にも写ります。

ということで、ウィッグ系については弊社では最低3パターンの照明は単純に思い付きます(笑)
スタンダードなもので、ヘアカタなどでも流用できる参考照明をご覧下さい。

ヘアー撮影の照明サンプル
写真は自毛ですが、髪型の輪郭と明部と暗所の境界が分かりやすいと思います。
また、モデルの肌質の柔らかさや全体の色合いも優しい印象で伝える事ができます。

一見すると、スタジオでなければ撮影できないと思いがちですが、コツが分かればどこでも撮れます。
この照明のコツは、モデル背面から強い光が当たっている、つまり逆光になっていることです。
でもそんな状況は作れない・・・と思っていませんか?

例えば、事務所の窓際に太陽の陽射しは入ってきませんか?
またデスクの照明スタンド・・使えませんか?

要は、モデルの顔(前面)と背面とのコントラスト(光の強弱)があれば、シチュエーションとしては同じです。
ヘアカタログなどでハウススタジオを使って綺麗に撮られた写真がありますが、社内を見渡して窓に太陽が挿し込む場所さえあれば、擬似的に同じような印象の写真に近づけることは可能です。
窓が汚れているなどの場合は、レースのカーテンなどで隠したり、絞り数値を小さくして背景ボケにしてしまえば良いのです。

しかし、このままだと、前面と背景との明暗差があるので、顔が暗く写ってしまうかもしれません。
その場合はレフ板(必ずしも撮影用品である必要は無く、大きめの白い模造紙でもOK)で、顔に背面からの光の回りこみを反射させるように調整すれば良いのです。

工夫次第で、お客様でもカメラを持っていれば撮影できてしまうことは商品撮影ではよくあることです。
今回参考に出した程度の照明テクニックで「ハイクオリティ」だと言うのであれば、そのスタジオは疑わしいぃぃ(笑)
ヘアライティングはもっと楽しく深い分野です。
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商品写真の色の再現性について
説明用の写真撮影において、商品カラーの再現性というのショップ側にとって神経を使う部分だと思います。
アパレル商材を扱う店舗にとっては微妙な生地感や色合いで、消費者が想像していたものと違うという理由で返品になってしまうケースもあるようです。
今回はお客様から寄せられた他社で撮影された商品写真の色合い問題の1つの検証をしてみたいと思います。

業者によってデジタル現像に使用するソフトはカメラメーカー準拠のソフトからLightroomなどのサード製のものまで幅は広いですが、比較としてより分かりやすくなるように、スタジオ撮影時のカラーディング(色再現の適正値の把握)を行なっていない場合にどのように商品色に変化が生じてしまうかをご覧下さい。

現像プロファイルによる色の変化
左側の写真はカメラ設定をAdobe RGBで設定して、Adobe RGBにて現像処理を行なったものです。
右側はカメラ設定をsRGBに設定して、プロファイルを「Camera Standard」で現像処理を行なったものものとなります。
厳密にはネットで公開している時点でsRGBとなりますが、色の比較として参考にして下さい。
両画像とも現像処理の段階では特に数値はいじっていませんが、拡大すると同じ商品色になっていないことが分かります。

どちらの写真が実際の商品の色を再現しているかと言えば、「左側の写真」となります。
もし消費者が右側の写真をイメージして商品を購入した場合は「もっと鮮明なブルーかと思った・・」となる可能性もあります。

こうしたカラー障害は、何も上記のカメラ設定だけが問題ではなく、やはり適正なモニター上でのチェックが重要です。
微妙な色の変化に対応できるモニター環境さえあれば、忠実な商品色に近づけることはできるのですが、やはり激安価格でのサービス展開の場合は、「いかに回転率を上げるか!」に重点が置かれる傾向があり、「ただスタジオ環境で撮った」という印象は拭えません。

撮影スタジオに何を求めるのかは利用者側の目的によって変化しますが、実際に商品を購入する立場の消費者からすれば、「綺麗な写真かもしれないが、実際に届く商品の色は、この写真の色合いを信じていいのかな・・?」と余計な所で購入をためらってしまうのはショップ側にとっても得策ではありません。

「綺麗な写真」と「忠実な写真」とは見てもらう側に立って考ることが賢明で、資料としてなら「忠実な商品色を再現したもの」、ショップのイメージ性を出すなら「綺麗な写真」として公開、判別ができるようにしておくべきではないでしょうか?

当然、消費者側のモニターによる色の違いが生じてしまうことは避けられませんが、どこがで「基準となる色」を決めておかなければ商品写真は成立しません。
その役目を担うのは撮影作業を行なうスタジオ側の使命だと考えます。
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測光モードと写真の仕上がり
スタジオ撮影の現場風景などでアシスタントがモデルの顔の前に何か機械を向けて測定している・・なんて場面を見たことがあると思います。
これは簡単に説明すると、「光の量を測っている(測光)」状態です。
モデルの顔だけではなく、写真に写る各部分(背景など)も測っていき明るくなり過ぎたり、暗くなり過ぎたりしない「適正値」を数字と知ることができます。
こうした測光の仕方には「光に直接向けて測る(入射光)」、「被写体に跳ね返った光(反射光)を測る」2パターンがあります。

測光パターンについては詳しくこちらでも触れてますのでご参考下さい。
露出計を使った商品撮影の仕方

さて、今回はカメラに内蔵されている露出計である「跳ね返った光(反射光)を測る」ことで意図した露出を目指します。
簡単でお手軽な測光モードのコツを掴むと、撮影する上で便利だと思いますので覚えてしまいましょう!

まずカメラ機能のメニュー画面で「測光モード」という項目を探してみてください。
すると次の3つの測光モードが選択できるようになっています。
測光モードのマークは次のようなものがあります。

測光モードのマーク表示

分割測光パターン(マルチパターン測光など)
画面全体を分割して平均的な明るさを計算する方式

中央重点測光
分割測光よりはやや測光範囲は狭くなりますが、画面上の中心付近の明るさを測ります。

スポット測光
名称そのままですが、狙ったポイントのみを測光し、明るさを決めます。

上記の測光モードですが、シャッターボタン半押しで測光(計測)ができますので、ファインダーを覗いて「露出がアンダーかオーバーか」を露出インジケータで確認もできます。(カメラ毎の設定によって変わります)
また、メインの被写体にフォーカスを合わせた後に構図を決める動作も問題ないのでご安心を。

徐々にややこしくなってきたので、測光モードには種類があるということが分かって頂けたらサンプル画像でモードの違いを検証してみます。

測光モードの違いによるサンプル画像
ご覧頂いくと分かると思いますが、測光モードの違いによって写真の仕上がりは変わっていきます。
写したい対象の露出を知ることで頭の中でイメージした「こう撮れて欲しい」という明るさイメージをサポートする機能でもありますので、「明る過ぎる」・「暗過ぎる」と感じたら測光モードを切り替えて、カメラ側に「どこの明るさを基準にするか」を指定させることで、手軽に狙った写真が撮れることも多いと思います。

意外と取扱説明書を見てもスルーされてしまいがちな機能ですが、F値やシャッタースピードなどで露出調整を行なうことも間違いではありませんが、「被写体に当たっている光を知る」という点で見れば、撮る環境やモノによって測光モードを変えることは大切なことです。
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人物撮影のはじめ方
最近はなぜかモデルコードで掲載している写真を見て頂いて、アパレル向けの商品撮影だけではなく、モデルやタレント事務所からも撮影オファー頂くようになり、ますます写真が楽しくなってきている今日この頃です。

こうした仕事柄、人物を含めた撮影が多くなっているのですが、つくづく初見で人物を撮る場合に大切なことは「スタートの1分」だなぁ~と実感しています。
セッティングや作業構成などはさておき、どんな感じで終了までの工程が流れるかは1分で決まる!・・正確には撮り始めたときに被写体となる人物の大枠を把握することができるような・・

感覚的な問題なので伝わりづらくて申し訳ないですが、よく「モデルさんのテンションを上げる」こともカメラマンの仕事と言われますが、私の場合は、あまり無駄に声を掛けないようにしています。
撮影現場でありがちな「いいね!!、かわいい!」なんて言葉を発するのは年に数回かな(笑)
そうした「THEカメラマン」的な声掛けを行なうよりは、撮った写真がすぐモニターに表示された時に「良い感じ」で撮れていれば大体の人は気分は上がるはずです。

では、人物撮影で気分が上がる写真とは何か?
これもまた不慣れなカメラマンに多いのが「変わったアングルで撮り始める」という自分勝手な撮り始め方
写真の構図やアングルを考えるあまり、被写体と対峙しているようでそうでないパターンです。

まずは「正面から被写体となる人物を見つめて全体を把握すること」がベターです。
スタートの段階から過度なアングルを探したり、ポーズの指示をするなどの言動は被写体となる側からすれば困惑してしまいます。
「正面を見る」、単純なようでカメラポジションや構図を考慮しながら向き合うとなると意外と奥が深いと感じるはずです。

例えば、撮影スタートの段階から人物が引き立つ良いアングルを探そうと、凝ったアングルで撮った数枚が、「イケてない写真」になった場合、カメラマンも被写体も前途多難な撮影の幕開けとなりますが(笑)、正面からのアングルはそれほど大きな失敗はないでしょう。

正面から平行に撮ることは人物に限らずどんな撮影対象であっても大事です。
横から斜め上から、はたまた超ローアングルから撮ることにチャレンジするのも良いですが、後から写真を見てみると案外、正面からが一番スッキリしていたなんてこともよくある話です。

人物撮影の最初の1分で真正面からしっかり被写体を見つめて進めていくと、何か感じることがありますよ。
今回は人物撮影のいろはのお話でした~。
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写真加工のはじまりについて
デジタルカメラで撮った写真を加工する・・と聞くと一般の方はあまりプラスのイメージを持っていない人も多いかもしれませんが、「未加工の写真」と「加工して仕上げられた写真」一体いつ頃から始まったのでしょうか?
答えは写真がはじまったその時代から「写真加工という表現への挑戦」は存在していたのです。

人物写真の場合、「写真いじったよね」と言えば、あたかも整形手術をしたかのような印象を受けますが、世の中に加工されていない写真など無いと言ってしまうと誹謗を受けそうですが、フィルムやネガの段階から、色を調整してプリントするという段階で加工というならば、案外「世の中すべては加工写真」です(笑)

個人的には加工する、しないに関しては特に先入観もありませんが、写真加工への前提として「元画像よりもさらにレベル(質や表現)を高めるために行なう処理であるべき」と考えています。
例えば、撮影現場で「あとでソフトで何とかするカメラの設定もオートでいいや」という考えはNG!
撮影現場での環境や機材などを考慮してイメージに近づけるためベストを尽くして、さらにソフトでイメージに近づける!これが加工ではないでしょうか?
昔から暗室での作業はブラックボックスで「撮影者の最終仕上げ」なのでこれも最終加工とも言えますね。

カメラメーカーでもあるフジフィルムのプリントサービスに、「FUJIFILM Professional Xプリント」というのがあるのをご存知でしょうか?
これは「FUJIFILM Xシリーズ」で撮られたカメラに限られますが、Xプリントマイスター(プリント写真の匠)が仕上げてくれるサービスです。
簡単に説明すれば、送られてきた撮影データをマイスターが判断して「極上の色味と雰囲気のある写真」としてプリントしてくれる。
利用した経験のある方なら分かると思いますが、「うっとりするほど見事な写真プリント加工」・・・
つまり、先にも述べた写真をさらなる高みへと導いてくれる、色合いやディテールへのプリント加工処理はまさしく匠です。

プリント加工出力サービス

なんかフジフィルムさんの宣伝みたいになてしまいましたが(笑)、フィルムカメラでは写真の仕上がりはプリントに全てがかかっている!というのが常識でしたが、ネットの普及に伴ってあまり撮った写真をプリントする機会が少なくなり、写真の加工という言葉が「下手な部分を補正する」という意味合いになっていることには少々疑問が湧きます。
プリント処理=デジタルの今ではデジタル現像(加工)がマイナスなイメージではなく、表現方法の1つだという本来の意味を忘れてしまっては淋しいですね。
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写真のピントとボケについて
今回は写真撮影のピントについて人間の目に例えながら少しご説明したいと思います。
カメラを始めてレンズのことを考えると自然と「明るくて良くボケるレンズ」を探すこともあると思いますが、このボケのメカニズム、、被写界深度など聞きなれない言葉で説明するとややこしいので、ここで今すぐ簡単に理解するための実験をしてみましょう!

ではまず、自分の顔の前(目の近く)に「手」を持ってきて、目線を手に集中します。
すると手を頑張って見ることで、手以外のものはボケて見えますよね?
この状態がカメラでいう「F値を小さくした状態」で、カメラのF値は人間の目のピント調節と似ています。

目の前の1点に目線を集中することで、周りをボカす。
人間の目は「今は手を見てるから、あとの情報はボケてもOK」と無意識に排除します。
恋に落ちて周りが見えない状態とは意味が違うので注意しましょう(笑)

冗談はさておき、カメラの場合は、人間の目のように「何を重視するか?」を判断できないので、F値(絞り)の数値を小さい値で対象以外をボカしたり、また全体像をハッキリ見たければ、F値(絞り)の数値を大きくして見える範囲のすべてを鮮明に写しなさいとカメラに命令(設定)をします。

以前このブログでも、「何でもボカせばいいってものではない!」と書きましたが、人間の目に例えれば「何を見たいか?」ということなので、写真ではカメラマンが何を見ているか?を写真を通じて伝える事になります。
「綺麗にボケるから撮った」ではなく「対象物以外は見せたくないから周りをボカした」が正解のような気がしますね。

では、商品撮影においてのピントの範囲、つまりF値の設定はどのような効果があるのでしょうか?
次の写真をご覧下さい。

ピントとボケの比較サンプル
左側は写真全体にピントが合う(シャープ)状態になっています。
対して右側は「モデルの目」以外は、ボカした状態の写真です。
右側の「目にだけピントが合っているもの」は、素直にモデルの顔に印象が強く残ります。(人間の目で例えると顔を見つめた状態)
逆に左側は頭から腰あたりまでスッと目線が移動する感覚になるかと思います。(試着室の鏡で自分を見たときのような・・)

商品撮影のように服を見せることに重点を置く場合は、左の写真が適していますが、人物メインの写真であれば右側が適します。
さらに言えば、同じ商品撮影でもイメージ重視であれば・・右と左の写真、どちらがいいでしょうか?

ピントとボケの関係性は写真にとって撮影者の意図を明確にするためには重要なポイントです。
「綺麗に撮ること」を優先するよりも、まずは基本的なピントやボケの意味を理解して、「何を写したいか?」を優先できる感覚を養うことが写真の上達への近道のような気がします。
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太陽光を利用した写真の撮り方
写真撮影にとって「光」はとても重要な要素です。
まったく同じ時間帯に同じ被写体を撮っても、「光の向き」によって印象は大きく変わります。
昔、スタジオ撮影を指導してくれた私の先輩は「スタジオに来たらライティング位置だけは盗め!」と言っていたのを思い出します。
それほど写真にとって「光」は仕上がりに影響します。

「Photo」という言葉がギリシャ語で「光」という意味を持つそうですが、そうした言葉の意味を知ると写真撮影は光を探す作業とも言えます。
こうした「光」については、何もスタジオ撮影などの特殊な環境だけではなく、日常的に目にする「太陽」でも同じです。
印象的に撮られたスナップ写真は特別なカメラを使ったということではなく、「上手く光を表現した」とも捉えることができます。

今回は意外とスルーされがちな「太陽光の3つの基本パターン」を見ていきます。
とある映画監督が、「太陽が出ている間の撮影が最も難しい、室内や夜間は光を足したり・引いたりできるが自然はそれを許さない」と語ったそうです。
撮影論はここまでにして、太陽光のパターンを見ていきましょう(笑)

太陽光での撮影基本パターン

順光の特徴
被写体が太陽光を正面に受けている状態を「順光」といい、カメラマンが太陽を背にしている状態となります。
デジタル一眼レフなどのオート機能で撮っても、露出の設定を考えずに適切で過不足ない光で仕上がるので失敗することがほとんどない「光の向き」と言えます。
撮りたい対象を素直に表現でき、青空を「青く」撮影したいときは順光の状態を探すと良いでしょう。

逆光の特徴
被写体の背後に太陽がある状態を「逆光」といい、カメラマンと太陽が向き合っている状況で、被写体が人物の場合は「顔が暗くならないように」露出設定をプラスに調整する必要があります。
またカメラマン(レンズの向き)が太陽光と対面しているので、フレア(光の反射したスジ)などが出ないように注意する必要があります。
観光写真などでは「順光」を選択するケースが多いですが、太陽が眩しくて目を細めた「顔をしかめた表情」になってしまう場合は、逆光で撮影すると素直な表情を撮ることができます。
逆光は上手に利用すれば美しい表現ができますので「太陽光の陽射しの強さ」などを考えながらカメラ設定を変化させていくと「光を考えるクセ」が身につきます。
逆光撮影時にカメラ側からストロボを入れることで人物の顔を明るくする方法もありますが、ストロボ光量を間違えると却って質感を損ねることがあるので、慣れないうちは「露出をプラス側」と覚えてしまいましょう。

サイド光の特徴
言葉の通り被写体の「横から当たる光」です。
特徴としては被写体の凹凸感が強調される状態なので、立体感を演出したいと思うなら迷わず「サイド光」です。
単純に立体感と言っても「どこまで影が出るか?」を考えながら撮影することがポイントで、サイド光の位置によっては顔半分が真っ白く飛んでしまって、顔半分が暗い・・なんてことも・・
サイド光は立体感を出すための光のバランスが命です。

太陽光の3つの基本パターンを簡単にご説明しましたが「基本パターン」という言葉を敢えて使っているのは、この基本パターンから同じ順光の状態でも、「どのくらいの太陽の高さの順光なのか?」・「曇天模様の順光なのか?」などなど「光の強さや角度は360度に対してある!」と言っても過言ではありません。

写真を楽しむ段階から「意図した写真」を撮りたくなったら、まずは光の当たり方の基本パターンから撮影を考えるとヒントが見えてくることがあります。
これはスタジオ撮影でも同じで、何台もストロボを設置して意図が分からない写真になるなら「1つの光から作り直す」これも基本です。

そもそも写真を撮るための基礎となる太陽光はいつでも、どこでも1つしか無いのです。
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カメラグランプリ2015
カメラファンならずとも毎年注目を集める「カメラグランプリ2015」の大賞が5月20日に発表されましたね。
記事を書いているタイミングの問題で、少し時間差があって申し訳ないです。
このコンテストは1年間で国内発売されたカメラから、最も優れた機種を選ぶもので、2015年はキャノンの「EOS 7D Mark II」が受賞しました。
個人的にはまだ過去に大賞を取っていないPanasonicに期待をしていましたが、それは今後の楽しみにしています。

こうしたカメラ部門というとカメラメーカーとして有名な企業の機種が並びますが、2013年はソニーが受賞した驚きもあり、老舗カメラメーカーがどう動くのを期待していました。
その後、2014年はニコンDf、2015年の今年はキャノン・・、巻き返してきたな~老舗メーカー!と思っていましたが、ふと過去3年の受賞カメラで感じたことがありました・・・

と、本題に入る前に今年、大賞受賞のキャノンのカメラはコレです。
キヤノン:EOS 7D Mark II
引用元: Canon Inc./Canon Marketing Japan Inc.

キヤノン:EOS 7D Mark II

詳しいスペックなどはメーカーサイトでチェックしてみて下さい。

話を戻して「カメラグランプリ2015」を含めた過去3年での大賞受賞カメラですが、いずれもスペックというよりも「楽しさや使いやすさ」が重視されている印象を受けます。
昨年のニコンDfも画素数だけを見れば、お世辞にもハイスペックではなく、昔ながらのカメラファンに原点回帰を匂わせた良いカメラ、一昨年はレンズ交換式ではないソニーのカメラ、実に面白い結果でした。

今年受賞のEOS 7D Mark IIもフルサイズ機ではありません。
レンズ交換式のデジタル一眼で、APS-Cサイズのカメラではありますが、メーカーのこだわりが感じられる魅力的な機種であるのと同時に、消費者側から見ても「欲しい!」と思わせる仕上がりです。

最近はフルサイズ機に目を向けがちですが、今年の大賞を見てみればフルサイズではなくAPS-C機で、言い換えれば「センサーサイズ」でカメラの良し悪しは決まらないことを暗示しているようにも感じられる。

キャノンというメーカーに関してもEOS 7Dから5年後にEOS 7D Mark IIというAPS-Cサイズのカメラをフルサイズ機の全盛になってきたこの時期(正確には去年)に投入してきた開発陣に対しても素直に凄いと感じてしまいました。
実際のところ去年の夏頃に、これからの商品撮影のカメラはフルサイズが主流かな?と私的に考えていたタイミングだった為、キャノンの発表にはハッとさせられた。

新機種カメラの発表は、良くも悪くも評価の対象になりますが、個別の機種だけにこだわるのではなく「メーカーの姿勢」を感じることができるタイミングだったりするので、買う買わないは別として毎回楽しく拝見しています。

消費者に所有欲を満たしながら、同時に楽しさを感じてもらうこと、「カメラグランプリ2015」の大賞を受賞したキャノンというメーカーを通じて自社のサービスの在り方を見つめることもできた良い発表でした。

来年はパナソニックさん頑張れぇ~(笑)
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大量の写真をリサイズするコツ
商品撮影された写真を使用する場合に、ECサイトごとに画像サイズが異なる・・
そうした場合、画像の縮小リサイズ処理どうしていますか?

納品された写真を1枚ずつ画像編集ソフトに読み込んでサイズを調整・・・これでは時間と手間がかかります。
フォトショップのスクリプト処理を使っても良いのですが、お持ちでない人もいると思うので、今回は無料で使えて複数の画像のリサイズやフォーマット(ファイル形式)変換を一括で行うツールをご紹介します。

ソフトウェアはWin版で「Ralpha Image Resizer」Vectorページ ←こちらからダウンロードして、解凍し、「Ralpha.exe」をクリックしてソフトを立ち上げます。
では早速、一気に大量の画像をリサイズしてしまいましょう!(3,000枚くらいはエラーなど無しでリサイズしてくれますw)

とはいえ直感で使えてしまうソフトなので、主要部分のみササッとソフトの解説をしていきます。
まず、メニューから「設定」を開いて読み込むファイル形式の設定を確認しておきます。
ここでは「JPEG」の項目を見て「品質」を「100」で「OK」で閉じます。
もちろん「JPEG」以外のファイル形式に変えることもできますので、その際は「フォーマット変換設定」を触ります。
画像リサイズの準備

続きまして、「画像の横幅」を決めていきます。
赤枠左の「大きさ」の項目から画像をリサイズする時の基準の「辺」を指定します。
図では「短辺基準」となっていますが、縦長、横長の画像サイズで混在している写真を通販サイト用に統一するには「幅」での基準でもよいでしょう。
ここでもピクセルやパーセントで指定できるので非常に用途を選ばず便利です。
画像のリサイズ幅を決める

さて、最後にリサイズをしたい画像をドカンとソフトにドラッグ&ドロップしてメニューから「変換」→「実行」で終了!簡単です。
リサイズしたファイルの出力先(保存先)も「設定」→「出力フォルダ設定」で行なえます。
画像リサイズの実行

まとめ
こうした画像リサイズソフトはいくつかございますが、有料だったり変換時にエラーが出たりと中々シンプルで高機能のものは少ないですが、「Ralpha Image Resizer」は優秀です。
使い道としては、楽天では短辺800pxで画像を作っていて、Yahooショッピングでは700px・・というようにECサイト毎で画像サイズが異なる場合は、予め大きいサイズ側で制作をしておき、あとは一気に画像をまとめてリサイズ処理を行なえば、作業時間の短縮になります。

弊社の商品写真の場合は、最低1500pxで撮影画像を納めているので、画像リサイズの相談はたまにございます。
かといって800px納品だと編集するときに服のパーツのアップをトリミングする際に、不便ということで1500pxの大きいままの画像を希望されるお客様も多いです。
編集は、自由度のある大きいサイズで、画像加工が済んだら一気にリサイズ!これが便利かもしれませんネ♪
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商品撮影サービスの料金への疑問
弊社はアパレル向けの商品撮影サービスで、特にモデル撮影を主に行なっていますが、時折「アパレル以外」の撮影の問い合わせを頂くことがあります。
相談を頂ければ対応するようにしていますが、料金提示という点で見れば安価な提示になっていると思います。

例えば全く撮ったことの無いジャンルというのは基準とする価格帯が存在していないのです。
もちろんアパレル関連商品であれば、オールジャンル撮影経験がある!と自負していますが、イレギュラーな商品の撮影依頼の場合は「最低限の費用」に抑えます。
理由としては、「サービスとして料金を頂くため」で、「写真が撮れることと、写真でお金を頂くレベルとは別の話」だと考えるからです。

プロとして最低限度の撮影ノウハウはありますので、もしかしたら初チャレンジでもクライアントは納得するかもしれませんが、最終的に判断するのは撮影者自身が「お金を頂く写真素材」となったかを厳しく自己分析できるかが重要です。
曖昧な料金を頂くのであれば、赤字になっても勉強をさせて頂いた方が今後の為になる!プロといえども得意、不得意はあることは世の中の商業カメラマンは誰でも自覚している部分だと思います。

しかし昨今の商品撮影サービスに目を向ければ、「何でも撮ります!」的な風潮が多く存在します。
それだけ多ジャンルに向けたカメラマンが多数存在すれば対応はできると思うのですが・・
ウェディングカメラマン、料理カメラマンなどカメラマンが得意とする分野で専門的に活動する方がいる中で、通販、ネット向けではジャンルはなくなっている。
失礼ながらネット通販サイトを覗いていると、失敗とまでは言わないですが、明らかに「ただ撮った写真」を納品しているケースもあります。
逆に物撮り専門として高いレベルでリーズナブルに展開している業者も存在しているのも事実ですが、ネット上では判断が難しくなっています。

商品撮影サービス提供側の料金提示を精査するポイントは「依頼主に変わって撮るだけのサービス」か「依頼者ではできない写真を撮るサービス」なのかを感覚として判断するしかありません。
サイト上では写真の「クオリティ」や「価格の安さ」などの文言はどこの業者も横並びで書いています。
要はその言葉に負けないくらいの写真サンプルでの説得力があるかどうかが問題です。

ひとつ例を挙げさせて頂けば、「アマナグループ」の撮影サービスは品質も高い商品写真素材を必ず納めてくれるという安心感があります。
このクオリティを安価なネット撮影サービスと比較するには無理がありますが、こうした企業のサービスにどれだけ自社の価格帯で近づけるができるかを模索しています。
撮影料金は個々の企業で決めれば良いのですが、「利益を出すための価格設定」と「技術に見合った価格設定」とを考えると現在の風潮はどちらに向いているのでしょうか?
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印刷用の商品撮影について
商品撮影サービスには「印刷用」と「Web用」とに分けられている場合が多いですが、何となくAdobe RGBとsRGBの違いについての理解をされている方も増えてきています。
単純に言えばAdobe RGBは発色領域(色域)が広く、sRGBはAdobe RGBに比べて色域は狭くなります。
ネット向けの商品撮影であれば、写真を見る環境(対象)の人はsRGBですので撮影業者もsRGB上で忠実に再現できる商品色を目指して納品します。
但し、モニターパネルの品質などによって色再現性は大きく変化してしまうため、依頼する業者をキチンと見極めることが大切です。
単にIPS液晶で見ているだけでは正しい色を表示できないため、環境と色を管理するスキルも必要です。

ざっと書いていくとAdobe RGBとsRGBの話題になってしまうので、本日はここまで(笑)
今回は、ウェブ用で納品された写真をそのまま印刷に出したら「色がおかしくなった・・」という、よくあパターンについてです。

そもそもウェブ用のデータを印刷用途で使われてしまう事故はさておき・・、なぜこのような「色味の変化」が生じてしまったかを簡単にご説明します。
まず印刷用とウェブ用とで撮影の仕方が違うことはありません。
また、納品時の「印刷解像度」という点でも、PCモニター上で見る色の変化を感じられないと思います。

原因はCMYK変換です。

「CMYK」では「RGB」とは色域が異なります
ご存知の方もいると思いますが、色を表すカラーモードには、「RGB」と「CMYK」という2種類があり、「RGB」は、パソコンなどのモニター表示などに利用されているカラーモードで、「CMYK」とは、印刷用として使われるカラーモードです。
「カラーモード」という言葉を覚えておいて下さい。後ほど記事のまとめに登場します。

RGBカラーはCMYKカラーに比べ、色の表現できる色の範囲が広く、RGBで表現できる原色に近い鮮やかな色が、CMYKでは表現できないことがあります。
簡単な事例としてRGBで作成した色をCMYK(印刷用)に変換した時の色の違いを見てみましょう。

CMYKとRGBの色合いの違い
同じ色ですがカラーモードが変更されると「くすんだ色」になることが分かると思います。
こうした現象の要因は、CMYKカラーモードは色の三原則:R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)にK(ブラック)を足した「減法混色」であるため、色が混ざるほどに暗くなり、黒に近づいていくためです。

印刷用のデータ作成は色域を確認する
こうしたカラーモードによる印刷後のミスを防ぐには、「CMYK」のカラーモードで撮影写真の編集をしなければなりません。
注意したいのは、印刷用に商品撮影を頼み、そのあと自社のPCで編集を行なう場合、フォトショップで「RGBモード」で写真を開いて校正をしてしまい、そのまま印刷業者に出してしまうパターンです。
これでは写真はCMYKからRGBに変換されてしまいます。(PC画面上は綺麗なのでそのまま入稿してしまう・・)
こうした印刷用のデータを作成する時は出力先に合わせて作業・編集をしなければならないので、必ずCMYKモードを選択しましょう。
「WebはRGBで作成」、「カラー印刷はCMYK」で作業・編集・作成すると覚えます。

カラーモードとカラースペースは違います

最後に今回はカラーモード(RGBとCMYK)について記載しましたが、冒頭で触れたAdobe RGBとsRGBの関係性は???
もちろんございます。
Adobe RGBとsRGBとCMYKでは、再現できる色域つまりカラースペースは異なります。

ん?でもAdobe RGBとsRGB・・どちらも「RGB」じゃないか!!

そうです、CMYKカラーモード上では、Adobe RGBもsRGBもCMYKで出力するために色調補正が必要となります。
「カラースペース」とは色の再現(色域)です。
対して「カラーモード」はPCなのか印刷なのか?出力先に合わせて作成する作業です。

よく勘違いされるのですが、「写真をAdobe RGBで撮ったから大丈夫!」ではなく、印刷に出す場合はCMYKカラー印刷に合わせなければなりません。
そのためAdobe RGBのカラースペース、CMYKカラーモードでの作業時に正しい色を再現できる管理されたモニター環境が必要なのです。

極端にいえば、カラースペースの広いAdobe RGBで写真を撮っても、正しいモニター環境でなければ意図した色味を再現することは難しいということになります。
現在では印刷業者さんもRGBで納品された写真が入稿されることも予想しているようで、色合いが変化して明らかにおかしい場合は連絡をくれるようになっていますが、これは印刷屋さんのご好意なので、入稿する側が理解しておくことに越したことはありません。
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