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  2. February 2015 の商品撮影のヒント集・投稿記事リスト

商品撮影のヒント集アーカイブ

商品撮影のヒント集のFebruary 2015 のアーカイブ一覧です。
ISO感度について
デジタル一眼レフカメラでの撮影で「ISO感度」という項目があります。
端的に言ってしまえば、「ISO感度の数字を上げると明るく撮れる」のですが、絞りやシャッタースピードで明るさを変えることとはと違います。

もともとISO感度という用語は、ASA感度(アメリカ基準)、DIN感度(ドイツ基準)があり、古いフィルムだとASA「100」とかDIN「21°」とか記載されたものもあります。
ご覧の通り、表記が異なると使う方は「ややこしい」ので、ISO表記に変わりました。
たまにデジタル一眼カメラの取扱い説明書に記載されている「ISO 200/24°相当」とはASA200、DIN24°という意味です。

現在では各社メーカーもDIN表示は省略してISO200とかの表示になっています。
フィルムのISO感度の表示
さてさてISO感度ですがフィルムの話でお気付きだと思いますが、本来はフィルムによって光を捉える感度を変えていたわけですが、デジタルになってフィルムから撮影素子(センサー)によって感度を変えるようになり、そのなごりとしてISO感度の設定項目があります(○○相当)というのはフィルムの感度換算の意味です。

このISO感度の設定は、デジタルカメラ初心者の方にとっても非常に役立つ機能です。
理由としては、カメラの設定でつまづく要因上位の「絞りやシャッタースピードの関係」は数字の計算が少々ややこしく、どちらで明るさを調整するか迷う人も多いと思いますが、ISO感度は感覚的に写真の明るさを変えることができます。
例えば、手持ちで「F8・シャッタースピード1/60」・・この設定で撮りたいけど、手ブレが不安な場合はISO感度を上げれば倍のシャッタースピードで撮れることになる。
つまりISO感度とシャッタースピードの関係はISO100から200に上げれば、シャッタースピード1/60→1/125で手持ちで撮れるので計算が単純ですね。
ISO感度は数字を上げ過ぎると画質が粗くなることもあるので、お持ちのカメラのノイズが出ない限界感度を知っておくと良いです。

すごく便利なISO感度ですが、デメリットも当然あり、各カメラには「ISOの常用感度(一番そのカメラで綺麗に撮れる値)」があり、数字が低いほどカメラ性能を活かしたものになります・・と書きたいところですが、最近は常用感度がISO100~16000くらいのものが多く、ドデカく紙に印刷する目的以外での使用であれば気にすることはないかもしれません。
個人的にはISO800くらいまでが、どのカメラでも合格ラインのノイズ感のような気がしますが・・(熱い論争になりそうですねw)

根本的にフィルム時代との大きな違いはデジタルカメラでISO感度を上げることは、電気信号を増幅させていくことですの、その分ノイズも増幅されてノイズが増える点ではどのデジタル一眼カメラでも起こる現象です。
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商品写真をHDRトーンで加工する方法
商品写真にHDR処理??というとあまり聞きなれない方も多いと思います。
フォトショップなどのソフトを所有している人ですと、写真の加工というと「トーンカーブ」を使った技法や彩度や明るさ機能を使う傾向があり、あまりHDRトーンを使うなんてことはありませんよね(笑)
では「HDRトーン」が何かというと、本来は黒く潰れた箇所がある写真と白く飛んでしまった写真などを合成して適切な色にする・・分かりにくい・・・
もっと簡単に言えば、外でスマホで人物に撮る前に「ポン」と人物に露出を合わせますね、でも人物に露出を合わせると風景(背景)は暗くなったりしちゃいます。
それを人物もいい感じ♪、背景もいい感じ♪の明るさで合成して1枚の写真にしちゃうのがHDR合成処理・・強引ですがそう考えてみてください。
「HDRトーン」は1枚の写真でも明暗をクッキリさせたり、はたまた人物撮影の写真では不思議な効果を生み出します(人物編は後日)
細かいことはこの辺にしてまずは、何も処理していない写真をご覧下さい。
処理前の写真
そこそこ綺麗な写真ですが、花びらの発色や背景の明暗などを調整したらもっと迫力があるような・・
そこでHDRトーンの登場です!
この写真を使ってプリセット機能の「フォトリアリスティク」を選んでみます。
HDRプリセット写真
かなりメリハリのあう色彩になってきましたが、花の中心の暗さがもう少し欲しい・・
では、初期設定に戻して、各所HDRトーンをオリジナルで触ってみます。
HDRオリジナル加工した写真
最初の写真から比べると「赤や黄色の部分はより深みのある色合いに」、背景の露出も少し下げてより花の色彩が際立つようにしています。
うん、いい感じみたいな感じ(笑)

1枚の写真からHDRトーンを使って画像加工をする場合は、設定値を上げすぎたり下げすぎたりすると、極端に色合いなどが変化してしてしまうので、まずはサンプル写真などを用意して、どこの箇所を触ると、写真のどこの箇所が変化するのかを確認しながら本番用の画像の処理をすることをお勧めします。

最近のスマホのアプリでは撮った写真にHDR処理を行なう機能を持ったものもありますが、フォトショップではより細かい設定ができますので、あからさまに加工した写真にならない自然な仕上がり、且つダイナミックな写真にすることが出来ますので、コントラストや色彩豊かな商品写真の処理方法として覚えておくと、ショップのバナー画像などでインパクトを出すなど効果的に活用できそうですね。
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商品撮影の前に確認しておくべき5つのポイント
ネットショップを新規オープンさせる方やサイト制作自体を外注に出す予定の方も是非考えて頂きたい内容です。
ネットショップの多くが陥る現象として仕入れやページ制作に追われ、「作業疲れで消費者目線になれないこと」で、売る情熱が失われてしまう悲しい現実・・
商品撮影を依頼する前に基本的な計画を立てておけば、負担の無い作業で効率よくショップ運営を行なっていけると思いますので、新作をドンドン投入するしかない状況になる、いわゆる薄利多売型のショップ運営になる前に参考にして頂ければ幸いです。

まず基本的なネットショップのレイアウト構成でご説明していきます。
ネットショップの写真レイアウト例
上記のイラストのようなレイアウトは「よく見るパターン」ですが、ショップデザインの基本形は大体どこも同じです。
横幅サイズや企画の多さやデザイン性でイメージが違うだけですので、全体的なイメージをまずは掴んでください。

A部分に関しては「ショップの顔」となる部分ですので、イメージ性のある写真が無い場合は、商品撮影を依頼するときに1カットは必ず指示しておくと良いでしょう。
弊社の場合はイメージ写真が無いということであれば1シーンは無料で撮影対応しています。
また特集ページ(シーズン毎またはコーディネート事例)などはオープンしたばかりのショップは、急がず商品ページ制作に慣れてきてからじっくり計画を立てましょう。
「他がやっているから・・」という単純な理由でコンテンツを増やそうとせず、1つの商品に集中して充実したページを作ることを優先します。

B部分のカテゴリーに関しては、オープンからすべて他社と同じようなカテゴリーを網羅しようとせず、オープン時までに揃えることが可能なカテゴリー、そして将来的に増やしていきたいカテゴリーをしっかりと区分けしておくようにしましょう。
経験値として花火のように消えるネットショップは、「どの商品が売れるかを消費者に公開する前の段階」から商品仕入れを過剰にしてカテゴリーを増やしていき、在庫を抱えすぎて
数ヵ月後に閉店・・・それでは意味がありません。

C部分の商品陳列については、B部分と少し重複しますが、「たくさん種類があるショップである必要は無い!」ので厳選した商品を少しづつアップしましょう。
間違っても「取扱い商品数が少ないから見栄えのために安い仕入れで済む商品を扱ってみよう」などと考えずに多少価格は高くても「良い商品の提供」を心掛けてください。
例えば1枚5,000円のワンピースの中にワンコインの激安商品を置くと、消費者は「その内5,000円の商品も安くなるかも・・?」と錯覚します。
「チープな値段の商品は扱わない!」これもショップの個性の1つです。

D部分では実際に商品ページでページ下部までスクロールしたくなるような写真は何かをイメージしておきます。
商品撮影に出して、仕上がったもので何となく加工してトップ画像にするのではなく、「こうしたい!」というイメージを持つことが大事です。
そうすれば、撮影側にも具体的に意図を伝えやすくなりますしコンセプトがブレずに済みます。

E部分では商品のポイントカットや着用パターンを並べますが、モデルで何カット使う、商品だけの写真で何カットと具体的に枚数を決めておくと後々の作業が楽になります。
撮影に出す度、または商品ページを作るたびに使用カット枚数が変化してしまうと、その都度ページ構成を考えなくてはならないので、扱う商品数が増えた場合に作業負担が多くなります。

以上が商品撮影に出す前に考えておきたいポイントですが、最後に今後の売上げを左右する重要なことを書きます。
商品ページの「商品説明テキスト部分」で、
・商品名とキャッチコピー
・2,3行の簡単な説明文章
・商品のサイズ表記

これだけの項目のみで商品ページが完成だと考えているショップはまず失敗します。
上記レイアウトの5つのポイントはあくまでも「商品撮影に出す前に考えておくべきポイント」で、レイアウトが決まり→商品写真が仕上がり→アップする・・
最後の部分の「アップ(公開)する時」にどれだけ作りこまれた商品ページをアップするのか?
ここを重要視すれば訪問者数は確実に変わります。
つまり1つ商品ページ対してペラペラの2,3行の文章で他社も書いている同じような商品仕様だけを記載しても、勝ち残るのは商品数が多いショップが検索にヒットするだけです。
新規参入ショップのみならず、今後の商品ページは「どれだけテキスト文字で商品の事を語ったか?」で順位は必ず変動します。
商品ページの文章サンプルについては、また別の機会に詳しくご説明しますので、まずは商品撮影を出す前に自社のショップの全体像(方向性)を把握しているか1度チェックしてみてください。
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商品写真にシャープをかける
商品ページの構成(雛形)の関係で「決まった画像サイズに撮影写真をリサイズする」場合、ちょっとした“ひと手間”を加えると写真の印象が変わることがあります。
現在の商品ページを制作するツールは拡大用の写真をアップすれば、自動でサムネイルサイズが生成されるパターンが多いですが、今回は「拡大された時の写真解像感(シャープさ)」の記事です。
例えば拡大画像の横幅が800pxに対して商品撮影で納品された写真が横幅1500pxだった場合、縮小した画像を作るかと思いますが、JPEG画像から単純に縮小すると画像が少し “ぼんやり” することはご存知ですか?
希望サイズで納品を指示をしている場合はスタジオ側で写真の解像感を調整していると思いますが、そうでない場合は、少しシャープをかけてみてください。
画像がよりハッキリ鮮明になります。
まず具体的にシャープの適用でどれぐらいの違いがあるかサンプル写真をご覧下さい。
写真のシャープ効果
左がシャープを30%適用した写真で、右側がリサイズしたままの写真です。
少し分かりにくいかもしれませんが、右側の方が「もやっとした感じ」だと思います。
シャープをかけるポイントとしては「自然に且つ鮮明に見えるように注意することです」
よく見かける失敗例としてシャープ適用量が多すぎて、人物の肌などにノイズが出てしまっているケースもあります。
また貴金属類のモデル写真で、商品をシャープにしようとするあまり、同じようにシャープをかけ過ぎて逆に「加工しました感」が強過ぎてしまう事もよくあるので避けましょう。
元の写真サイズから半分に縮小した場合は、大体30~40%のシャープ適用で自然でクッキリした画像になります。

最近のフォトショップ(CS2以降)の場合、一般的にはスマートシャープを使うことが多いようですが、私の場合「シャープ(輪郭のみ)」をよく使います。
シャープ機能の中には「アンシャープマスク」・「シャープ」・「シャープ(強)」・「シャープ(輪郭のみ)」・「スマートシャープ」と5つございますが、それぞれ特徴があるようなのでフォトショップをお持ちの方は色々試してみると効果の違いが分かって面白いです。
ちなみに「アンシャープマスク」は、大判の写真を印刷用にリサイズした時などに使いますが、少し扱い方にコツがあるのでネット使用用途であれば「シャープ(輪郭のみ)」でフェード調整した方が直感的に把握しやすいと個人的に思います。
慣れてきたら「スマートシャープ」を使ってレンズ効果(ボケ味)などを演出してみたらレタッチマニアになれるかもしれません(笑)
撮影側の立場では撮影した写真にボケ感などの演出効果を足されたら・・・少しヘコむかもしれませんが・・・w
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商品撮影にアパレルモデルを使う人へ
実際に商品販売の武器となるモデル素材は慎重に見極めたいところです。
スタジオモデルというジャンルは、一般の女性へモデル募集をしてアパレルモデルとして採用・掲載することが多く、当たり外れもあることは否定しません。
採用側が「アパレルモデルとしての最低条件」を考えて採用していることを切に願いますが、中には希望者を全て合格にしてアパレルモデルと称しているスタジオもあるので注意が必要です。

では、一体モデル採用の基準って何なのか?
もちろんすべてを公開することはできませんが、弊社のアパレルモデル採用の基本の「き」を少しお話します。
アパレルモデルという言葉を聞くとビジュアル面が先行した「綺麗・可愛い!見た目の良い人材」を連想するかもしれませんが、私服の写真で可愛いだけであれば月間で数十名は合格者は出せます(笑)
しかし、業務を担うアパレルモデルの容姿の条件として「クライアントの服を着て綺麗or可愛いのか?」があり、弊社では「服が活きる表情を持っているか?」を見ています。
まず、下の表情のイラストをご覧下さい。
表情で撮影モデルを見極める
いずれも顔の形状や目鼻のパーツは同じですが、女性が共感できる・・嫌味の無い表情は左側のものになると思います。
真ん中のように素人過ぎる印象がるものはもちろん、右端のようなギャル系雑誌を真似たような個性を狙った表情を作って、逆に個性的でなくなる勘違いな表情も同性としては嫌なものでしょうw。
こうしたパッと見た表情1つで、その人がアパレルモデルになりたいのか、自分が目立ちたいだけの人間かを判断することができます。
私が弊社のブログで「読モ嫌いを公言」していますが、読者モデル(そもそもそんな業種は無くただの雑誌のモニターです)に個性アピールが酷い人が多く、「クライントの服より目立ちたいならタレントを目指して欲しい」と考えてしまうからです。

アパレルモデルはクライアントの服を伝える1つのパーツでしかなく、名も知れないモデルが着たからといって一般の消費者が共感して「モデル売れ現象」など起こるはずはありません。
であるならば、まずは謙虚に服を伝える努力をして、クライアントに貢献し認めてもらうことを繰り返すことでモデル業務とは何かを経験していく方が大事です。

撮影スタジオのモデル採用基準は当然、個々のスタジオの方針に委ねられますが、実際にネットショップで販売を行なう担当者にとってモデル着用写真にどういう人材が必要かを考えれば、商品撮影のモデル選びポイントは必ず見えてくるはずです。

お時間のある時にでも、イラスト左のような綺麗な表情を作っているモデルがどれだけいるか?
確かめてみるとすぐに分かります。
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商品撮影においての商品単体写真、一般的には「物撮り」と呼ばれている撮影ですが、アパレルショップにとって基準となる物撮りによる撮影手法は大きく分けて4つに分類できます。
それぞれの物撮りパターンで商品の見せ方や伝わり方に違いがありますので検討材料としてご参考下さい。
物撮りパターンの特長を知る

下記は商品撮影での各物撮りパターンの説明となります。

平置きによる物撮り写真
平置きの物撮り
商品を背景(地面)に置く基本となるパターンで撮影アングルや照明よって風合いが変わります。
立体感のある生地や柔らかすぎる素材の場合は、服の内側に「しこみ」をして凹凸感を出すこともあります。
また素材によっては商品自体の形状をキープする場合に撮影難度が上がる場合があります。

トルソーによる物撮り写真
トルソーを使用した物撮り
立体感を出したいジャケットやストレッチ素材商品などの形状を重視したい場合に効果的です。
物撮りでは万能タイプのように感じますが、前面からの撮影時首元のタグや裏地が見えなくなります。
正確な着用感や形状を伝える説明画像として利用されるケースが多いのが特徴ですが安価なトルソーは形状(スタイル)が悪い場合があるので注意が必要です。
トルソーとマネキンとの違いは、マネキンは頭部から足先まであるもの、トルソーは首下からの胴体部分などのパーツ構成となります。
ハンガー掛けによる物撮り写真
ハンガー掛けでの物撮り
ハンガー掛けした状態で撮影するためトルソーと平置きの中間的な役割を担います。
業者によってはハンガー骨が細い、または透明アクリルなどでオリジナルハンガーを作って、浮いた状態を演出する場合もあります。
撮影後ハンガー部分を消す、または掛けた状態での画像のみを型取りする場合は補正作業が必要です。
基本的には補正をせずショップにあった雰囲気のハンガーを使用し「個性」を出すことを推奨します。
吊るしによる物撮り写真
吊るし(ピン留め)での物撮り
糊残りのないテープまた極細のピンを使用して背景に形状を綺麗に整えて留めていく撮影です。
商品の切抜きや成形の意味では平置きと似ていますが、ワンピースやドレスなどでよく使用されるチュニックやサテンなど成形の統一が難しい場合、商品の重みによって綺麗に成形されます。
主にカタログ撮影などの用途に向いています。
以上が物撮り撮影の主なパターンとなりますが、扱っている商材によって最適な方法を業者と相談すると良いでしょう。
例えばモデル撮影とトルソー撮影など狙っている意図が重複する場合などは「モデル撮影+ハンガー掛け」など物撮りのパターンを変更して多角的に消費者に商品イメージを伝える写真を用意すると説明画像としての説得力も増すと思います。
・狙うポイントによって物撮りパターンを考える
・商品素材や形状によって使い分ける
・画像加工を前提とした場合は使い回しの良さを考える


今回はアパレルを主体に物撮りについて解説してきましたが、その他の商材や使う部材によって商品撮影のバリエーションは多様なパターンが想像できます。
単純にサイトに掲載されている撮影単価でどのぐらいまで対応しているのかをチェックすることも大事です。
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ライトスタンドの選び方
商品撮影に使用するライトスタンドってこだわっていますか?
ストロボや定常光を立てて撮影をする時には必須の機材ですが、その他にブームを付けたり、トレペを垂らしたりetc・・意外と頻繁に使うライトスタンドは何といっても「耐久性を最優先」したい所です。

とはいえ、私自身も撮影を始めた頃は、「ただの照明を立てるスタンド」と考えていましたので、使用用途に合った高さのライトスタンドであればどれも同じだろうと考えていました。
しかし少し使っていくと安価なライトスタンドと撮影機器メーカーが出しているライトスタンドでは明らかに使用感が違うのです!

例えば、ライトスタンドを開く際の三脚部分の結合箇所で開き方がスムーズがどうか?これはバタバタと忙しい撮影時にはチョットしたことがストレスになります。
そして高さ調整時のネジ部分、個人的にはライトスタンドを選ぶ時はココを最も重要視しています。
理由としては、「高さ調節は頻繁に使う箇所」ですので、安価なライトスタンドだとネジがすぐダメになります。
ネジだけなら交換すれば済むのですが、ネジ穴が潰れやすいものは、高さ調節どころか「ただの鉄の塊」になってゴミに出すのも大変です。

こうして失敗を繰り返し(笑)、行き着いた結果が「このタイプのライトスタンドは絶対に買わない!」というポイントの写真を参考にご覧下さい。
ライトスタンドの形状の違い
いかがですか?
一見すると「何が違う?」と思うかもしれませんが、「このネジ、このダンパー部分の形状は」絶対に避けています。
・・今はもっぱらManfrottoかCOMETだけにしていますので、ネットで探すことはありませんが、微妙な価格のライトスタンドを購入する際はご参考に(笑)

なぜこうしたライトスタンドにこだわるかと言えば、単に余裕のある経費が使えるようになったとかw、長期的に見て得か損かの話ばかりではなく、「安全性」です。
弊社の場合、モデルでの商品撮影が多いので、万が一、撮影時にライトスタンドをケチったばかりに転倒や破損で怪我をさせてしまったら大変です。
安価なライトスタンドでの撮影は設置したときのグラつきや歪みなど何か問題があるケースが多いため、そこを気にしていると撮影にも集中できません。
さすがに大手の撮影機材メーカーはそうした現場の雰囲気を知って製品を出しているのだと改めて感心する瞬間でもあります。
皆様、撮影時のライトスタンドは少々高くても、安定感・耐久性は大事ですよ。
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一眼レフカメラを使っていると「絞りを開ける」など人によって言い回しが異なる「絞り」という言葉、シャッタースピードやISO感度にも関係する撮影時に重要な「絞り」はレンズ内部の動きを観察してみると「言葉の言い回し」に振り回されることはありません。

では早速、ご説明します。
そもそも撮影の用語で使われる「絞り」とはレンズの羽根の動きで「光を取り込む量」をコントロールすること+「絵作り(ボケ味)」ですが、ご存知のようにカメラは「絞り」だけで光の量をコントロールしている訳ではなく、シャッタースピード、ISO感度などの各条件によっても組み合わせは無限になります。
初心者の方が一番迷う部分が、こうした相互関係によってF値を決めようと思うと・・結果「オート」にしてしまうことが多い。
オートでもマニュアルでもレンズ内部(羽根)の動きは同じですので、絞りの変化による羽根の動きをご覧下さい。
絞りの説明
ご覧のようにF値の数字が小さければ光をたくさん取り込めます=明るい写真が撮れます(開放で撮るとはF値を小さくすること)で、逆にF値を大きくすれば光を取り込む量が少なくなる=暗めの写真になる(最小とはF値が大きくなること)
ここがややこしい部分で口頭で「絞りを最小にして!」と言われると「最小」という言葉に影響されてF値を小さくしてしまうのはNGで(笑)、絞りの最大、最小という意味は「光の量を多く、少なく」と言っているのです。

ここまでは用語に対する誤解の解消ですが、では絞りはどうやって決めるのか?

私が一眼レフカメラらで写真を撮り始めた時にやっていた方法は、「最初に絞りを決めてしまう」これが一番簡単でした。
つまり、作りたいボケ味などを最初に決めてしまって、それに合うシャッタースピードやISOを考えると迷いが少なくなります。
でも、晴天の太陽光の下でF1.4で撮ったら白くぶっ飛んでしまうではないか??と突っ込みたくなると思いますが、シャッタースピードを最大にしても対応できなければ、レンズ側にフィルターを被せればいい、当時はレンズの絞りを開けて最高のボケを出すことに意地を張っていたのでフィルターは買い漁ってましたね(笑)
カメラ側の設定で「絞り優先モード」という選択もありますが、絞りを決めてすべてマニュアル設定で行なう状況でたくさん写真を撮っていくと決めた絞りに対しての「状況によるシャタースピードの感覚」が養われるので、光源と絞りをみれば「このぐらいのシャッタースピードでいこう」となります。
写真は読んで覚えるのではなく、撮って撮って撮りまくる!これに尽きます。
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カメラマンとフォトグラファー
一般の方は特に写真の撮影者の呼称を気にすることはありません。
私の場合、商業ベースで写真撮影をさせて頂いていますが、「写真撮ってる○○と申します」とはよく言いますが、「カメラマンの○○です」という自己紹介をした記憶はほとんどありません。
無論、名刺にもそんな肩書きを記載したことも無ければ、作る予定もありません。

しかし、カメラマンとかフォトグラファーという単語にはそれぞれ漠然とした意味があるようです。
カメラマンという呼び方自体、日本では一般的ですが、海外では写真撮影を行なう人を総じてフォトグラファーと呼び、動画撮影者をビデオグラファーと呼ぶみたいです。
日本では企業から委託された写真を撮る人(商品撮影など)をカメラマン、作品撮りなどの芸術性があるものを撮る人をフォトグラファー
・・だそうです。

なぜこのような用語を説明するのか?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、私もそう感じる人に同感です。
つまり、サイト上で顔写真とか出して「フォトグラファー××」って書いてあるのを見ると少し滑稽で笑ってしまう自分がいます。

写真なんて今や誰でも撮れますし、あえて「フォトグラファー」なんて肩書きを付記する必要性に疑問を感じる。
敢えて書かせて頂けば、カメラマンやフォトグラファーなんて肩書きは、企業の役職でも無いのですから自ら名乗るものではなく、第三者に「どう見られているか」に委ねてしまえばいい。
そうした肩書きを記載をすることで本人が安心するならそれでも構わないですが、誰もが認めるフォトグラファー!?ほど自身のサイト上でそうした肩書きを記載している人は少ない。

写真撮影は人間が行なうのでそれぞれの個性が出る、プロカメラマンやプロフォトグラファーを前面に出しているサービスほど「金儲けの臭い」がしてしまうのは私の気のせいでしょうか・・それも個性が分かりやすくて良いのですが・・
カメラマンと呼ばれているうちはまだ名前を覚えられていない証拠、そんな風にモチベーションを上げる今日この頃でした(笑)
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商品撮影でシャッタースピードの数値は重要
「自社で商品撮影をしてみよう!」的なページで、1:実際に商品を撮ってみて、2:ストロボの光量に合わせてシャッタースピードをイメージに近づけましょう・・
その方法、ちょっと!待った~~です(笑)
そもそもこうしたマニュアル化っていうのは、撮影を始める方にとってはありがたいことですが、せっかくストロボとカメラを揃えたのであれば、なぜシャッタースピードを調整するのかを理解すると今後の応用もできますので、簡単にご説明します。

まず前提として外部ストロボを使って商品撮影をする場合は、絞り(F値)+シャッタースピードなどのカメラ側の設定を決めてからストロボの光量を調整します。
光量に合わせてカメラ側の設定を行なうことは、スタートの段階から「こう撮りたい!」という意志が無いのと同じような・・
つまりどのようなボケ味で撮るとか、どこまでクッキリ撮るかを決める行為がカメラ側の設定です。

ではよく見かけるネット記事で、手ブレ防止の為に、「三脚」にカメラを固定してシャッタースピードを1/60秒にする。
これは「手ブレ防止」や「ストロボの光を十分に取り入れるシャッタースピード」という点では正解です。

次のグラフをご覧ください。
シャッタースピードと光量の関係
実際にシャッタースピードを1/125秒・1/60秒で撮影した場合のストロボ受光量の推移です。
ご覧頂くと分かるように「グレー部分」はシャッターが完全に閉じて「捨てられる光」となりますので、当然1/60秒のシャッタースピードの方が受光量としては多くなります。

ここで問題・・1/60秒で撮って「光量が強すぎる!」と感じたらどうしますか?

ハイ、正解はストロボの光量を弱めるです(シャッタースピードをその数値で撮ると決めたら変更するのは光量)
これが自然光(屋外)では難しい“光をコントロールできる”ストロボ撮影の魅力です。
例えばF1.8の絞りで綺麗なボケ味で撮りたいと考えて、光が明るすぎるからF値をどんどん上げていったら、最初の目的(ボケ味を出す写真)が変わってしまいます。

では1/125秒とか1/60秒とかの数字は撮影意図だけの問題なのか?といわれれば補足になりますが、カメラ内部の「シャッターユニットの動作」が関係しています。
カメラ内部の動きで(シャッターが開いて閉じる)写真全体にまんべんなくストロボ光を取り込むためには上記のグラフのように1/60秒というシャッタースピードが必要で、ミラーレスなどの例を除けばこの動作時間が必要だということ。(詳細はメカニカル過ぎるので割愛w)

難しくなってしまいましたが、シャッタースピードはストロボの同調率の兼ね合いもあるので、横暴ですが、三脚なら1/60秒、手持ちなら1/125秒~1/250秒までと割り切ると迷わないかもしれませんねw。

最後にシャッタースピードをそれぞれ1/125秒と1/60秒分けて撮影して、光量調整だけで同じ演出をした例をご覧下さい。
シャッタースピードを変えた写真
ご覧の通り、シャッタースピードによって写真が明るくなったり暗くなったりすることはありません。
撮る行為(カメラ設定)に対してストロボ撮影の醍醐味である光を調整しただけです。

今回・・書ききれなかった気がしてますので、またの機会に掘り下げてみます。
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商品撮影とケルビン値について
商品撮影をした写真をデジタル現像を行なう際に写真加工ソフトで「ホワイトバランス」の項目で数値をいじる人もいると思いますが、以前、素朴な疑問で「色温度」と「ケルビンの数値」の関係性がおかしい・・と言う人がいました。
詳しく聞くと、「一般的に色温度と言われている数値を写真ソフトで入力すると逆の色合いになる」という。
そう言われて普段さほど気にしていなかったが、勘違いしやすい項目なのでメモ書き程度に記載しておきます。
まずはカメラの取扱説明書などの記載してある色温度(ホワイトバランスモード)のチャートを見てみましょう。
カメラの取扱説明書に書かれている色温度
ご覧の通り、「ケルビンの数値」が高くなれば青味が強くなり、低くなれば赤味(オレンジ)っぽくなると示しています。
これを見て実際の写真をソフト上で現像しようとするとこうなります。
写真加工ソフトで色温度を変える
あらら?
「ケルビンの数値」が下がると青っぽくなって、上げると赤っぽくなってる!!
説明書と違う!写真ソフトが壊れているのでしょうか??
大丈夫です(笑)、何も問題はありません。
色温度とホワイトバランスはそもそも混同しがちです。

商品撮影で写真を撮る際は、通常その撮影環境の「光の質や量」に合わせてホワイトバランス(適正な色)を取ります。
つまり上記の写真では基準値「5300K」が現場の照明に合った色とします。
これを4300Kに下げると青くなる・・この場合写真加工ソフトはこう判断します。

「撮られた状況が赤っぽい光だから、本当の色を出すために青いフィルターをかけなくちゃ!」

こうして基準の写真が青くなる、逆も同じことです。
もう少し付け加えるとオレンジの光を放つ「タングステンライト」のもとで、「見たままに撮れば人物の肌はオレンジっぽい色をしています」
ではこの状況で、蛍光灯で撮ったようにするにはどうするか?光はタングステンのままです。
答えは「タングステンにブルーフィルターを被せてオレンジ色を打ち消します」
書き方が写真屋っぽくて少し自分でも嫌ですが(笑)、裸電球にカラーフィルターを被せて好きな色にするようなものです。

これと同じようなことを写真加工ソフトの「ホワイトバランス調整」で行なっているだけです。
そもそも「色温度とは」光が持つ色合いを「絶対温度としてケルビン(K)数値で示したもの」です。

カメラの取扱い説明書に記載されているのは絶対温度ですので、この絶対温度を基準に「どのフィルターをかけますか?」という項目がホワイトバランスの機能です。
あくまでも「色温度による発色の違いをコントロールする役割」ですので、適正にホワイトバランスを取って撮影した写真を基準にすれば、ケルビン値を2000Kと入力すると青いフィルターを、6000Kと入力するれば赤いフィルターをかけなさいと命令しているのです。
結果、適正な色からホワイトバランスを大きく数値をいじると、「色温度(絶対温度)」と逆の印象になるということ。
普段気にせず触っている箇所ですが、解説すると非常に長く、回りくどい感じなってしまいますね(笑)

商品撮影を自社で行なっている方は少しこうした色温度のことを考えてみてはいかがでしょうか?
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背景パターンの素材サイト

商品撮影した写真を使用して商品ページに少しアレンジを加えてみたい!という場合に、「背景パターン素材」などで装飾を施すと趣が変わったページになります。
上記のサイトは使える背景パターン素材が簡単に素早く見つけることができますので、参考にしてみて下さい。

背景を装飾した写真の見せ方はショップのイメージなどによって素材を上手く選んでいくのですが、デザイン上のポイントとしては、「商品写真を犠牲にしない程度」にしておくと、購買層を限定させないような商品ページ作りが可能です(逆に個性を出したいなら奇抜な背景パターンで飾ってみるのも面白いかもしれませんね)

また商品ページの作成をしている人が男性or女性かによってデザインも変わってくるので面白いです。
男性の私から言わせて頂けば、女性ファッション雑誌を見ていて感心するのは、「色の構成へのチャレンジ」ですw
例えばピンクの背景にピンクの文字・・感覚からして何が書いてあるか見にくいと思っても、逆にそれが届く人には届く。

サイトデザインや商品ページは「見やすくする!」というのはデザインの常識からすればそうですが、ある程度のゴチャゴチャ感(もちろん意図的に)は、消費者の購買意欲を刺激する場合もあります。
とはいえ、扱っている商材、ターゲット層などをしっかり検討して制作すことが大事です。

ショップを初めて開店して楽天のRMSなどで「デザインどうしよう・・?」と悩む場合に「写真が出来てから決めよう」とするケースもありますが、私事ですが「写真は無くてもサイトは作れます」画像は仮当てのもので構成していき、商品写真がなくても成立する手前まで作っていきます。
そうして完成したショップサイトのデザインイメージに合わせたモデルや商品撮影サービス業者を選ぶことで、「デザインと写真が上手く馴染む」ハズです。
これが逆だとモデルや写真に影響されすぎて、本来の「ショップイメージ」が変わってしまうこともあるので注意が必要です。

大幅に話がズレてしまいましたが(笑)、背景パターンを使った参考画像を作ってみました。
商品写真を背景パターンで装飾した例
ザックリ過ぎてすいませんが、シンプルに写真を並べてみてもOK,こうした少しアレンジを加えてみても印象が変わると思います。
「Subtle Patterns」にはネットショップのジャンルに合わせた様々な背景パターンが豊富にありますので、デザインを意識した商品撮影もたまには良いものです。

あ、この参考画像の商品は売ってませんw
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ロケでの商品撮影で注意したいこと
扱う商材によって、屋外(ロケ)での商品撮影を希望される方も多いと思いますが、ネットショップで販売するための写真というのは「商用目的(営利目的)の撮影」となります。
一見当たり前のようですが、ここで何が言いたいかというと、「屋外での撮影はほとんどの場合で必ず許可申請が必要だということ」ご存知でしたか?
例えば、弊社の場合ロケ撮影はオプション対応で¥25,000~と料金が高い印象を受けるかと思いますが、これが普通だと考えてください。
理由としては、事前にロケハン(下見)をし、所轄の許可を取り、撮影当日機材を運びます。
また、モデル撮影が伴えば着替えるスペースの確保など作業項目はスタジオ撮影より多くなります。
許可申請などを無視してゲリラ的に商品撮影を決行するとどうなるか?

無許可での撮影を行なっていて管轄・または管理者に見つかれば撮影中止、最悪のケースで罰金となります。
例えその場は上手くごまかして撮影を完了できたとしても、ネットショップ上でそうした写真を使って販売行為を行なうことはNGです。
これも発見・通報されれば画像の使用停止またはその画像を使って利益を得た分の賠償を請求されても文句は言えません。
いかなる場合でも撮影側がロケ使用地での許可を取っているか、納品される画像と共に撮影当日などに発行される許可証などカメラマンに写メでも何でも確認できるモノを送ってもらうようにしておくことが無難です。
こんな場所での商品撮影にも許可は必要です!

海外の通販サイトでよく見かける商業施設などのロケーション(撮影場所)で撮られた写真にはテナントのロゴだったり、カフェの中のシーンだったりと、楽しそうなイメージカットが多く存在しますが、こうした場所も商業施設の管理会社、個々のテナントの側の撮影許可、すべてクリアにするのが常識です。
こうした許可条件は、写真の使用先や目的などで許可の可否は異なります。
例えばアパレル実店舗内で全然全関係ないアパレルネットショップの撮影を申請してもOKになるはずありませんよね(笑)
しかし、気をつけたいのはカメラマンや業者のこんな言葉
「近所の公園や道路で撮ってますから大丈夫ですよ」
「モデルと2名で撮ってますから商用撮影だと分からないですよ」
「別に建物全体を写していないのでOKですよ」
「店の中だけど場所が特定できないように撮ってますから」

ハイ、すべてダメです!!許可申請を行なわなければ商用目的の撮影はできません!

では、ロケ撮影に合間に撮った次の画像を見ていただきましょう。
ロケ先の公園内の画像
これは何の変哲も無い公園内の一部ですが、名古屋市の公園管理事務局に許可を得ています。
モデルコードはこの「公園内の写真」で商売をしてませんが(笑)、申請時に画像の納品先と弊社サイト内で使用予定もある旨を伝え許可をもらっています。
「こんな場所で!!??」
と感じるかもしれませんが、どんな場所でも商用目的で商品撮影を行なうのであれば自分の私有地以外は「すべて許可申請の対象」と疑うのがセオリーです。

商品撮影サービスの低価格化によって、こうしたロケ撮影も格安で出している業者も存在しますが、果たして真偽の程はいかがなものでしょう?
不安な方は撮影業者へ「許可証」のコピーや写メを請求してみればすぐに無許可かどうかが判明します。
安くて良い写真とうのは確かに理想ですが、こうした権利を無視する行為で撮られた写真で商売をすることを善しとする撮影業者に巻き込まれないために事前の確認は慎重にすることをお勧めします。
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商品撮影と売上げ
世の中は新規のネットショップは日々オープンしている反面、残念ながら閉店してしまうショップも存在することも事実です。
今回は商品撮影をプロに頼んでも閉店してしまうパターンをサイト制作者と撮影者の両面から書きたいと思います。
あくまでも独自の見解ですので、参考程度にお読み下さい。

まず、商品撮影は目的であって手段ではないということ。
これは何度もこのコラムやブログでも書いていますが「売れる写真を撮れるカメラマンは存在しません!」
なぜネット上で商品撮影を受付ける撮影スタジオが「写真を変えれば売上げが変わる」などのキャッチコピーを使うのか?
理由はこんなとこでしょう。

・パッと見た感じが優良企業に見えそうだから・・
・実際に納めた先のネットショップが売れたと言ったから・・
・写真に自信があるから・・

どれもこれも何の根拠もありません!!
でも「実際に納めた先のネットショップが売れたと言ったから・・」は、実話なんだろうし、本当に売れるのではないか??
と感じる人もいるかもしれませんが、もう1度書きます「商品撮影は商材を売るための目的」であって、「売れる手段」ではありません。

極端な例を挙げると、アクセス数がゼロ0のショップが写真を変えたから、急に訪問者が増えるなんてことは、まず100%無いでしょう。
もし「売れる写真が撮れる」というのなら、こうした全くアクセスが無いショップに写真を提供したら絶対売れますか?と個人的には撮影スタジオに問いたい。

つまり商品が売れるためには必ず前提として、ショップ側が何らかのページ構成を変えたり、商品を売るためにサイト自体を更新したから売れるのです。
例えば、「商品の追加で単純にサイトのページ数が増える」、「商品ページの文章や構成をSEOを考慮して見直した」こうした様々な努力をした結果、訪問者が増えて商品ページを見てもらえるようになる。(撮影スタジオは全く関係ありません)
そして商品ページを見たときに「良い感じの商品写真があった」これが絶対の売れるための法則というか事実です。

弊社の場合、撮影分野よりもサイト制作やプロデュース業務の方が実キャリアとしては長いため、新規でネットショップを開店予定の方には、スタートの段階の商品撮影は極力費用をかけないように促してます。
撮影屋として疑問を感じるかもしれませんが、失敗するネットショップのオーナーさんは「綺麗な写真」=「売れる」と勘違いしているのです。
オープンしたばかりのショップで最優先しないといけないのは、基本的なSEO対策をして、消費者に愛されるショップの個性を形成していくことです。
そうした個性は「デザインを重視」したり、「プロに商品撮影を依頼する」ことではなく、売るための企画力です。

楽天市場を例にとってみれば分かるように、

・商品数が圧倒的に他社より多い
・商品ごとのレビュー数がほとんど3ケタ
・送料無料は当たり前で、価格もすごく安い

こうした項目も確かに「ショップの個性」ではありますが、どこのショップも初めからこうした好条件でスタートできるものではありません。

ではどうするか?

私がアパレルのネットショップを新規オープンさせるならジャンルを徹底的に絞っていきます。
例えば「コート専門店」をつくり、

・コートの形状ごとにカテゴリーを分け
・コートができるまでの解説ページを作成
・コートに使う素材の種類と特長を説明するページを作成
・体型ごとに似合うコート選びができる特集ページを作成
・髪型に合わせたコート選びを提案するページを作成
・この世代に着て欲しいコートの提案ページを作成
・デートに着ていくマストなコート選びを特集
などなど・・・1つのジャンルに絞って徹底的に考え抜きます。

多分ザッと挙げてみましたがここまで「コートだけに特化したショップ」は無いでしょう(笑)
商品数など最初から多く用意できないと割り切って、個性的なショップになるよう尽力します!!
そうした企画をあれこれ考察した後に、企画から出たページを構成する目的として「プロに依頼する商品撮影」が存在します。

私はモデルコード(姉妹サイト含む)で知り合ったお客様にはずっとショップ運営を続けて頂きたいと思っています。
「売れないようなら写真を変えてみましょう!」そんな軽率なことは申しません。
売れる理由、売れない理由、いずれにしても商品撮影がすべてを決めている訳ではありません。
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商品撮影の構図について
アパレル系のモデル商品撮影では「全身写真」と「ひざ上写真」は、定番の撮影構図ですが、たまに構図のことを「アングル」と言ってしまう場合もあります。
私もよく言い間違えてしまいますが(笑)、撮影における「構図とアングルとの違い」を少しここでご説明します。
アングルと構図の違い
大枠はこんな感じですので、例えばカメラマンに指示する言い方として正しくは、「全身の構図で頭上からのアングルで撮影して」となります。
と、少し題目とズレましたが、今回は「写真の構図」に関する記事です。

弊社でモデル写真をいくつか掲載していますが、目的としては商品撮影を依頼予定のお客様に向けての宣伝用の写真となります。
いわゆるアイドル写真との構図の違いは「極力スタイルも伝わる構図で撮る」ことです。
人物撮影をする時は「その人の印象が伝わりやすい「構図やアングル」で撮っていきますが、顔のアップばかりだと着用モデルのイメージが伝わりづらくなるばかりか公開する意図(目的)が変わってしまいます。
では、構図を変えることによって人物写真がどれだけ変わるのかを実際に見ていきます。
まずは公開されている元画像をご覧下さい。
構図1
腰から上のカットとなりますが、腕の細さや肩のラインなどが見えるよう構図をとっています。
通常アパレルのトップスなどの撮影ではもう少しワイド(ひざ上)で写しますが、モデルの宣伝用と着用イメージを想定した中間的な構図としてあります。
では、人物をグッと強調した構図の場合は、どのようになるかを見てみましょう。
構図を変えた例
THE人物紹介です!みたいに顔をアップにしてみました。
印象はどうでしょうか?
「人物(顔)を見る」という視点で言えば非常に分かりやすい写真となります。

こうした構図による写真の見せ方は、商品撮影でも有効になります。
弊社の場合は写真の納品サイズは基本的に短辺1500px程度になります。
理由としては大きなサイズであれば、好きなようにトリミングをして任意の構図を作ることができ、上記のようなモデルの顔をドンと掲載してその後で、商品を見せるなどのページ構成ができます。

構図の使い方を考えながら撮影写真を印象的に見せたりすれば、商品ページを強調したい時など人間の目の動きを誘導する(消費者行動をコントロールする)効果もあります。
撮影スタジオから納品された写真は特別な指示がない限り、余裕を持った構図で撮影されていますので、そのままの構図で使っても構いませんが、少しアレンジを加えると意外な効果があるかもしれません。
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バッグの商品撮影を紹介
アパレル商材を扱うネットショップではバックやアクセサリーなどの各種雑貨を販売しているところも多く、「これだけ物撮りしてもらえませんか?」というリクエストはたまにあります。
物撮り撮影は弊社でももちろん受付していますが、名前の通り「モデルコード」なので、依頼者はモデル撮影が圧倒的に多いです。
ではどのレベルの商品撮影で料金を発生させるか?が一つの課題で、最近では商品単体撮影を1カット300円程度で行なっている撮影業者さんも少なくない。
弊社の場合は数量にもよりますがコーディネートの1部としての商材の物撮りは精度に応じて無料にする場合があります。
まず、簡単に済んでしまう商品撮影の事例を実際の写真でご確認下さい。
バックの商品撮影サンプル
4カットの基本的なバックの撮影ですが、「プロの目」からすれば「ん?」という点はありますが、補足商品の紹介で簡易的な販売であれば必要十分ではないでしょうか?
このお客様の場合は、モデル撮影の着数がある程度多かったので、こうした物撮りはサービス(無料)でパッパッと撮ってます。
理由としては、定番の簡易ライティングですので、特に「プロ技」なものではないので無料にしちゃいました。
業者さんによってはお金取るのでしょうね(笑)

では、どんなライティングを行なったかをイラストで解説します。
自社で蛍光灯などのボックス型の定常光などを1つでもお持ちの場合は、参考にしてみて下さい。
セッティングはこんな感じです。
商品撮影の方法
ホワイトボードと書いてありますが、大きなバックなどでなければ、白と黒のものであれば、100円ショップのカラーボードで十分です。
撮影のポイントは「黒い革の部分」、白のボードで囲って撮影してみて反射が強くて白っぽくなり過ぎる場合は、黒ボードを商品の横に配置して革の部分に写し込ませることで「濃い黒」を表現します。
またメインの光が強い場合はトレーシングペーパー(100均でOK)などをライトに被せて弱めます。(光も柔らかくなります)
写真はそのまま白で囲っています。

商品だけの撮影は商材によってライティング方法は異なりますが、1つ定番を覚えると撮影は楽しくなります。
ここで現実的な話ですが、このレベルで1カット300円×4カット、1点当たり合計1,200円・・・10個取ると12,000円・・
これが商品入荷ごとに続くとなると、カメラとライト1つあれば相当な経費削減になるような・・・

自社で物撮りをしていて困った場合は、弊社のお客様であれば無料でアドバイスもさせて頂いています。
商品撮影はコツを覚えれば自分でできてしまうかもしれませんヨ!?

ご興味のある方はお試しくださいね。
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カメラのメンテナンス
アパレル向けの商品撮影は数量も多く、カメラに負担がかかることは言うまでもなく、特にモデル撮影となるとバンバンシャッターを切ります。
そうなると気になるのはカメラ(シャッターユニットなど)の寿命やレンズ回りの状況だったり・・
カメラは機械なので振動によってカメラ内部のイメージセンサーにゴミや埃が混入すると、せっかく綺麗に撮った写真に黒い粒・・なんてことは避けたいものです。
レンズ面のメンテナンスであれば、個人でもある程度は清掃は可能ですが、カメラ内部となると話は変わります。
特にイメージセンサーなどのデリケートな部分は、ネット上でも無水エタノールやシルボン紙などを使った清掃方法が紹介されていますが、個人的にはお持ちのカメラのメーカーに持ち込んでクリーニングしてもらうことがベストです。
理由としては、こんな感じです。

・自己流でやってしまうとセンサーが傷付いてしまい、カメラ自体が葬られてしまう
・クリーニング以外に不具合が出そうな箇所を見てもらえる
・新製品のレンズやカメラのテストシュートをさせてもらえる
・クリーニングのついでにシャッターユニットの状況も知れる
※何よりメンテナンスのプロがいる

油性のゴミなどは市販のクリーニングキットで無理に擦ると“にじみ”が広がってしまいます。
意外とこうしたメンテナンスを自分でやってしまうと、「これで本当に正解だったのか?」という感情が出ます(笑)
そうした意味も無い不安を抱えながら撮影を続けるのはナンセンスなので餅は餅屋に任せましょう。

私の場合、商品撮影でメインで使っているのはニコンなので、サービスセンターはこんな内観です。
ニコンショールーム1
ギャラリーの展示やNIKON純正のグッズなどが並んでいます。
レンズの陳列棚
最新のカメラやレンズもズラッと並んでいます。
スタッフに声を掛ければ自分のカメラに装着してテストしてみることも可能です。
レンズを換えてみると普段使っている写真との違いが分かって物欲が増して大変ですが・・

こうしたサービスセンターは頻繁に撮影をする人は半年に一回くらいはメンテナンスすると良いコンディションをキープできます。
では、頻繁ではないが、カメラのイメージセンサーにゴミがないかをチェックしたいという人は、以下のようにチェックしてみて下さい。

プロに聞いた簡単なチェック方法です。
まずは、レンズを外してカメラ内部(イメージセンサーが露出するようにして)を目視して見えるゴミがないか確認。
この時にゴミが見えるようであれば、「軽くブロアーで吹く」または、カメラ側の「イメージセンサークリーニング」を実行してみる。
それが済んだら、

・ISOはカメラ設定の最小の数値にする
・カメラのF値(絞り)は、F16~22程度にする「絞り優先モード(A/Av)」
・着装しているレンズは望遠側にする
・ピントは合わさず無限にする「マニュアルフォーカス」
・白い紙をが全体に写るようにする
・撮った画像をパソコンで確認する

こうして撮影をしてみて、実際にイメージセンサーにゴミがあるとこのように写ります。
イメージセンサーのゴミ
汚い・・
自己流でクリーニングを行なうとよくある事例が、何度清掃してもゴミが移動して永遠に終わらない気がしてしまうこと(笑)
ゴミが見つかったら、自身で清掃するか、サービスセンターに持っていくかしましょう。

改めて言いますが、費用と言っても2000円程度ですので、商品撮影でカメラを使うのであれば、「サービスセンターに持っていくとをお勧めします」
イメージセンサーはカメラにとって非常に重要な部位ですので、くれぐれもご注意を!
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露出計を使った商品撮影
商品撮影のみならず写真を撮る行為で「露出」の決定は、バランスの良い写真には欠かせない要素ですが、最近ではデジタル撮影が主流になっているので、「カメラで撮ってみて何となく決めている」という方も多いのではないでしょうか?
実はこうした露出の決め方は「適正露出」と呼ばれていて、「標準露出」ではありません。
ん?どういうこと??と小難しくなりそうな匂いがしますが、簡単にご説明します。

適正露出は、カメラマンが「こんな感じの写真にしたい!という作為的な値」で、逆に標準露出は、「露出計できちんと計測された人間が見た状態に近い値」となります。
撮影の現場では適正露出を「撮り目」、標準露出を「出た目」と呼ぶことがあり、よくアシスタントが「F11でぇ~す」とか言っているのは「出た目」の数値です。

そして、露出の計測には「入射光」と「反射光」の計測方法があり、用途によって使い分けます。
まずは下の図を見ていただくと、赤アイコン(露出計)がどこの場所で計測しているかが分かると思います。
入射光と反射光の計測方法
ご覧の通り「入射光」はモデルの顔の前や商品の前に露出計を光の方向に向けて測ります。
逆に反射光はカメラ側から見た被写体に反射した光を計測しています。
それぞれ特長があり、商品撮影で主に使われるのは「入射光による計測」です。
反射光での計測は風景など対象が遠くにある場合に使います。

もちろんカメラだけでも露出の計測(目安)を知ることはできますが、カメラ内蔵のものは「反射光計測」となりますので、商品撮影用にキチンと入射光で標準露出を取得したい場合は、入門機として高価である必要は無いので露出計を1つ持っていると非常に便利です。
なぜ商品撮影で「入射光」での計測が必要なのかというと、「露出を決める部位によって多角的に計測ができる点」です。

例えばアパレルの撮影でモデルの顔に露出を合わせるのか?、はたまた服の右左どちらに合わせるのか?など撮影用途によって狙うべきポイントの標準露出を知ることができます。
また反射光で露出を商品に合わせていくと、着替えるごとに商品のカラーや生地の薄さなどが変わるため、同じ照明環境で撮っていても反射率に変化が生じて標準露出が狂ってしまいます。

と、ここまでは標準露出のお話で、少し応用編として「出た目」と「撮り目」を変えた事例を見てみましょう。
撮影事例
両方の写真の露出計測は「モデル顔前」で出た目はF11でした。
しかし、もう少しハイライトを利かせた写真にしたいので、撮り目はF9で撮影をしています。
言い換えれば、標準露出(人間が見た状態)はF11で、適正露出(作為的な値)をF9にしたということです。
どんなにたくさん照明を使っても基準となる数値を表示してくれるので露出計は便利で楽しいグッズです。

お客様からのご質問で「カメラの設定ってどうしていますか?」など写真の撮り方(設定値)を聞かれることがありますが、数値を言っても照明や撮影場所などによって様々変化するのがカメラの設定値なので、AUTO撮影から脱出してマニュアル撮影をしてみたい方は、露出計を揃えるとグンと創作に集中できますよ。

くれぐれも露出計で測るときは「シャッタースピード」・「ISO感度」の設定を行なって、ボケ味を出したいのか、クッキリした写真を撮りたいのかをイメージすることも忘れずに!
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デジタル現像の方法
デジタル一眼レフで撮影した写真は、「あとで色々いじることができる」ことで撮影に対してのハードルを下げてくれる点はメリットですが、こうした写真を補正する「デジタル現像」は、どのくらいまでが許容範囲なのか?今回は商品撮影を前提に少し私なりの見解を述べたいと思います。

まず弊社で公開しているモデル写真については当然「商品撮影」ではなく、「宣材撮影」でメインとなるのが商品なのか、人物なのかで当然「デジタル現像の幅」は変わります。
例えば商品撮影の写真に色を無視してドンドン脚色を加えていけば、ネットショップに来るお客さんは購入するための写真情報に不安を感じます。
逆に宣伝用の写真であれば、人物が目立ってくるように補正を加えて目的に合った写真に仕上げることも良いでしょう。

勘違いされがちなのは「作品用」と「商品説明用」とを混同してしまうケースです。
写真を綺麗に見せようとして撮った写真をあれこれいじってしまって、個人的には満足でも使用用途によっては「悪い写真」になります。

現場でシャッターを切るまでにしておくべきことは、ホワイトバランスはもちろん、ある程度、最終的な写真の仕上がりをイメージしておくことは大事です。
「何のためにどう撮るか?」商品撮影のスタートを常に意識すると変な方向に進むことを予防できます。

では、商品撮影を前提に次の写真をデジタル現像(基本補正)を行なってみます。
使用ソフトはAdobe Lightromm5です。
デジタル現像前
この段階ではすべての数値は0ゼロですので、いわゆる「撮ったまま」の状態です。
ここから補正したいポイントを探すのですが、「商品撮影」ですので、色のバランスは現場である程度詰めていますので、今回はモデル顔・髪や肌のトーンなどを触るだけです。
撮影スタジオのカメラマンが撮る場合、この段階で商品の適正な色合いが狂っていることはないと思いますが、試しに基本補正項目で「自然な彩度」「彩度」を調整します。

では、基本補正をした写真を見てみましょう。
基本補正後
変化に気付きますでしょうか?
肌や髪色などくすんだ部分が明るくなっている感じが特徴です。
注目して頂きたいのは、「着ている服の色はそのまま」変化していない点です。
露出計で計測して、カラーチャートでカラー取っていますので、超微調整で留めます。
つまり商品撮影で「服の色を触ることは慎重に!」ということ。

ネットショップに掲載されている写真でたまに見かけるのは、服の色が極端に濃いまたは薄いなど、「どんなモニター?どういう意図の補正?」と心配になる商品写真もあります。
上記の例はほんの一例ですが、デジタル現像はTPOに応じて変更箇所は異なるため、自信の無い人は撮影したスタジオに相談することがベストです。

今回お伝えしたいのは、「商品撮影で納められる写真のほとんどは、デジタル現像をされたもの」で、RAWファイル以外での補正は色の変色を招く恐れもあります。
JPEGで納品された写真を後でいじる場合は、ほんの少し明るく、ほんの少し暗く程度の調整で済ませましょう。
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商品撮影の照明効果を知る
商品撮影のライティングについては、弊社の固定ページでの >> ライティングについてでも説明していますが、何やら難しそう・・・と思われがちですが、写真撮影の基本的な照明の考え方はどこのスタジオも同じです。
ですが、アレンジによって撮影スタジオやカメラマンの個性が出やすい部分なので難しいと感じるかもしれません。
ましてや商品撮影を依頼するときに、撮影照明の指示を出すことは一般の方には困ってしまう部分です。

そうした撮影照明について難しくならないようにザックリ版の照明効果の基本を考えたいと思います。
小難しいことは除外して撮影スタジオにライティングを指示する時は「シャープ」か「マット」かで伝えるといいでしょう。
通常「シャープな照明」と伝えれば照明は固い(絞まった)表現となる光源や機材を使います。
逆に「マットな照明」と伝えれば柔らかい光源や機材を選択するのがセオリーです。

こうした考えを前提に「やや硬い光」と「柔らかい光」で撮影した写真を見ながら説明します。
ソフトボックスを使ってる段階で柔らかい光では?とツッコミがきそうですが、集光性・指向性を前提に右と比べて硬い光とします。
照明の使い方の違い
両者はほぼ同じ角度から光を当てていますが、使う機材によってモデルの印象も影の質感も変わることが分かると思います。
顔や素材の凹凸が出やすいのは左側の写真で印象としてはシャープになります。
逆に右側は3mほどの紗幕を通して光の面が非常に大きいため、柔らかく(マット)なります。

どちらの照明が正解というわけではなく、商材やイメージによって切り替えることができると考えてください。
こうした照明効果の演出で消費者に与えるイメージは大きく変わる可能性があるので注意したいものです。

商品撮影において「綺麗な写真」は、クライアントの希望にどういう機材や照明効果でアプローチしたかで、伝える写真効果は変わります。
単純に毎回同じ撮影照明だけで商品写真を並べるのではなく、こうした照明による見え方の違いを利用して、ライバル他社との差別化を図っても良いかもしれません。
実際にあった事例として今までは「背景白飛ばし」の照明で行なっていた写真を、陰影を重視した撮影照明に変えるとアクセス数が変わる!という報告も受けています。
ネットショップで販売している商品が売れ残ってしまった原因は、もしかしたら撮影の段階でのアプローチ方法が消費者に届きにくかったのかもしれません。

販売を目的とした撮影ですので、スタジオと相談してベストな撮影照明は何かを探してみることをオススメします。
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モデル商品撮影を考える
モデルを使った商品撮影において「前・両サイド・背面(バック)」は定番の撮影指示ポーズとなっていますが、他社で撮られた写真を見て欲しいと相談があったモデル写真を見て、少し笑ってしまった(失礼)・・
すべての型番で決まったポーズになっている点は譲歩したとして、問題は両サイドのモデル写真です。
クライアントは、「商品が見えるように、前・サイド・背面」は必ず撮って欲しいと指示したようですが、よく言えば言葉通り、悪く言えばノーアレンジw
モデルさんが真横に向いてしまって棒のようになっている・・
違和感を感じたのでスタジオ側に問い合わせると「指示の通りだと思いますが・・・」との返答。

では、アパレル商材のモデル写真のサイドカットの事例を見てみましょう。
くれぐれもサンプル写真はNG例としてわざと真横の写真を使っていますので悪しからず。
モデル撮影のサイドカット例
いかがでしょう?
同じサイドカットでの撮影ですが、どちらが自然でしょうか?
左の写真は「棒状になってしまっている例」、右側は服の全体の形状はある程度残した状態で、商品のサイド側も見えるようになっています。
左右の写真で違うのはモデルの足のつま先の向きだけで、現場が気をつければすぐに改善できます。

モデルの商品撮影では「立ち位置」は決められている場合がほとんどで、決められた範囲内で商品を多角的に見せるにはポージングでいう「脚さばき」が重要になります。
シャッターを切るごとに「次は右斜め!、次はこっち・・」などと眠たくなるような撮り方を弊社の場合は行なっていません。
つまり掲載モデルはある程度のレベルの動作ができなければすぐにアパレルモデルとしてのスタートラインには立たせません。

なぜこうした厳しい基準を設けるかというと、マネキンやトルソーではできない部分を人間が表現することが大事だからです。
決まったポジションやポーズで「前・横・後ろ」を撮るのであれば、わざわざ高いモデル料金を払わなくても十分伝える商品写真をトルソーで撮影可能です。

商品撮影をする側も人物で撮る意味、トルソーで撮る意味を理解していれば、上記のような事例は出てこないハズです。
スタジオが公開するモデルのキャリアや肩書きは撮ってみないと本当の実力は分からないので、是非サンプル撮影で真価を見極める作業はするべきです。
非難覚悟で書かせて頂くと、決まったポーズだけの撮影なら、超激安価格での対応も簡単だということです。

モデル着用写真に何を求めるかはクライアント次第ですが、素人でもできるモデル写真で、果たして売上げに繋げることができるのでしょうか?
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撮影には色温度が大事
このカテゴリーで「ホワイトバランスは撮影にとって重要です」と記載しましたが、今回は色温度(WB)を曖昧にして撮影するとどのような色の変化が出てくるのかを見ていきます。
商品撮影において、「適正な色(見たままの色再現)」というのは前提としてあり、写真撮影を始めた人が一番迷走する部分が「ホワイトバランス(色温度)」です。
理由としてはカメラ設定でオートもしくは標準で入っている「シーン選択」で撮り進めてしまって、後でPC上で調整しようと思ってもリアルタイムで見ていた色の再現ができない(思い出せない)状態になってしまいます。

先述したカラーチェックツールを利用するのも良いですが、面倒だ&値段が高い!という人には2000円程度で購入できるグレーカードをオススメします。
作業は簡単でカメラのホワイトバランス設定でプリセットを選び、撮影箇所でグレーカードをパシャと撮影するだけです。

ホワイトバランスと聞くと「色の白いものを写せばOK!」と考える人もいますが、微妙に言葉の意味が違います。
「光が当たっている環境で写っている白を正しく白とする設定」がホワイトバランスでカメラに認識させるのは18%グレーがホワイトだと考えて下さい。
なぜ18%グレーを写すのかを論じると長くなるので割愛させて頂きます(笑)

早速、18%グレーで色温度を設定した画像と暖色・寒色になってしまった写真の違いを見てみましょう。
色温度の違いサンプル写真
1番左側は適正の色温度ですが、右側の2枚は基準色から比べると大きく色が変わってしまっています。
色温度がおかしい状態でパソコンで補正処理で各所を触っていくと、基準色が何だが分からなくなり迷走する結果になりますので、デジタルカメラで撮影をする時は必ずホワイトバランス(色温度)を取って基準色を決めておくべきです。
「RAW現像だから後からどうにでもなる!」という記事を多く見ますが、その場しのぎの対応ではなく、キチンとした色を把握するクセをつけることが上達する近道です。

また18%グレーを使ってもカメラ機種やカメラ側が色彩良く写そうとする機能などは、極端な脚色を招く場合もあるので、個々のカメラのクセを把握することも大事です。
そうしたカメラ側のクセが分からない場合は「ノーマル」・「スタンダード」などの設定でしばらく撮ってみる(詳しくは個々の取扱説明書を参考に)

万が一撮影環境(光の当たり方や量)が変化する場合は、18%グレーのカードを被写体と共に撮っておくと、後からPhotoshopのスポイトツールなどを使って適正温度を抽出することもできます。

18%グレーカード
購入は「銀一グレーカード」で検索すると出てきますよ。

見たままの色を再現するには基準色(現場の色)をしっかり把握することで、脚色加工などの質感も随分変わります。
そのまま出す場合も、加工する場合も商品撮影で大事なことは色温度と覚えておきましょう!
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露出とトーンカーブの写真の違い
商品ページを自社で制作している時に、「納められた写真をもう少し明るくしたい場合」に、「露出補正」を選択してしまうケースは多いと思います。
露出補正という言葉はよく聞くキーワードですので、「撮影された写真を明るくするには露出だ!」と思いがちですが、実際、私は商品撮影を行なった写真に対して「露出補正」をかけるケースはほぼ無いです。
というのも、撮影現場では「露出計」を使って「今使っている光量で適正な明るさを常時計測」しています。
撮影した写真を後から「露出を上げ下げするケース」は作為的に暗め、または明るめに撮影をした写真に対して微調整をするために露出補正は使います。

では画像を調整する場合、どこをいじっているかといえば「トーンカーブ」を触ります。(色補正の目的ではなく)
トーンカーブでの補正は、「露出部分の補正もできますし、露出設定ではできない箇所の調整もできます」
言葉がややこしくなってしまいましたが、付け加えると露出補正は写真全体の明暗を変えてしまうのに対して、トーンカーブは部分的に明暗を調整することができます。

では実際にどのような違いが出るのか写真を見ていきましょう。
元画像
こちらは納品したそのままの画像とします。
ちなみに右側の赤色になっている部分は白く抜くことができる範囲です。
・・これについてはまた別の機会に詳しくご説明します。

話を戻してw、次は露出補正で写真を2段階で明るくした場合の写真です。
露出補正を行なった写真
いかがでしょうか?
写真全体が明るくなっていくので、上げ過ぎると肌も髪もオフホワイトのニットも明るくなり過ぎています。
例えば消費者の方のモニター(画面の明度)設定が明るめになっていたら、ほとんど白オバケになってしまうこともあるので、露出設定を触ることは注意が必要です。

では次にトーンカーブを使った写真補正を見ていきましょう。
トーンカーブで補正を行なった写真
左側の写真は髪の色(暗部)は触らず、白色に属する部分を少し明るくしました。
右側は髪色などの暗部+白色に属する部分をさらに強調してハイキー気味に仕上げています。
でも、露出をグンと上げた時のように変な明るさは出てきません。

このように撮影写真をイメージ通り補正するための第一歩が「トーンカーブ」の設定です。
使い方も比較的簡単ですので画像補正ソフトをお持ちの場合は、あれこれ触ってみて感覚を養うと補正スキルは習得できますよ。
余談ですが「露出補正」は色に影響を与えるのではなく、あくまでも「明るさ」を濃く、薄くするイメージでいましょう。
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スマホで商品写真を撮る
写真品質(良し悪し)というのは、「見る人の主観による」ことが大きく、撮影サービス側が「弊社はハイクオリティーな写真」だと謳うこと自体、一般消費者のことを無視したカメラマンのエゴでしかない。
少し厳しい言い方ですが、個人的には写真に対して深い知識がないお客様に「いいねー」と納めた写真を褒めて頂くと嬉しくなる気持ちは、何年経っても変わらない。
撮影を代行することは「上から目線で写真を撮るのではなく、撮らせて頂ける喜びを持って対応すれば人には伝わる」これは写真が上達するコツです(笑)

話は逸れましたが、今回は高級カメラやレンズだのってメカニカルな話は抜きにして、撮影スタジオで照明だけをある程度考慮して、「商品写真をスマートフォンで撮ってみよう」という無謀!?なチャレンジ企画です。
誤解の無いように触れておきますが、「スマートフォンで商品撮影をしよう!」と勧めているわけではなく(笑)、スマホで撮った写真で品質はどれくらい悪いのか?を感じてもらう企画です。

では早速、スマホで撮った商品写真を見ていただきましょう。
スマホで撮ったサンプル
スマホは「iphone 5s」の内臓カメラで撮って、Photoshopで軽く調整しただけです。
今、頼んでいる撮影スタジオさんの「物撮り写真」と比べていかがですか?
まさかとは思いますが、この写真より劣っている場合は、スタジオを見直しましょう(笑)

ではプロの目からこの写真にダメだしをするならば、

・靴底面の文字が反射してしまっている
・サイド写真のアングルをもう少し下げて水平にするべき
・ポイント部分の強調加減をもう少し・・
などなど・・

あれこれとツッコミを入れたい箇所はございます。

しかし、考えてみてください。
商品写真はだれが見る写真なのか???

冒頭で書いた「スマホで撮った写真で品質はどれくらい悪いのか?」の悪い点はすべてライティングによるところです。
カメラとかレンズとか照明機材だとか・・機械的なことは関係なく、「見え方・撮り方だけ」の問題です。

商品撮影サービスを行なう業者が写真品質に対しての認識が消費者とズレてしまう点は「プロレベルへのおごり」です。
一般消費者に向けての商品写真は伝えることが重要で、キレイすぎる写真は、「実際の商品はこんないいはず無いよね~」という疑念を抱かせて逆効果になる場合だってあります。
何もかもプロに任せれば良いということではなく、ネットショップの担当者さんでも案外撮れてしまうのが「物撮り」です。

綺麗な写真という考えは、写真を見てもらう対象によって価値判断が変化することも感じてもらえればと思います。
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